サッカーの新チームが始動した際や、新たにサッカーチームを立ち上げた際の楽しみの一つに「背番号選び」がありますね。
はじめて自分の背番号を貰うのも新しい背番号になるのも、新鮮な気持ちでサッカーをスタート出来るので楽しみが増えますよね。
10番は漠然とうまい選手が付けるイメージがありますが、実は10番以外の背番号も意味を持つことをご存知でしょうか?
本記事では、背番号の意味や人気な番号など、サッカーの背番号にまつわるお話を紹介したいと思います。
背番号には二つの意味がある
それぞれの背番号には、意味や由来などがあります。
一つは「サッカーのポジションや役割」に関する由来、もう一つは「偉大なレジェンド選手が付けていた」という由来があります。
ポジション毎の背番号
サッカーのポジション(役割)毎に大体何番をつけるというイメージがあります。
サッカーは11人で行うスポーツなので、特に11番まではポジション毎に割り振られることが多いです。
背番号とポジションやサッカーの役割との関係を説明していきたいと思います。
背番号1番
1番はゴールキーパー(GK)の番号で決まりです(笑)
ゴールキーパーはその他にも、12番や23番などを付けることが多いですね。
背番号2番、5番
2番、5番はサイドバック(SB)の選手がつけていることが多いです。
日本代表で言うと、内田篤人選手(2番)や長友佑都選手(5番)が有名ですね。
走力があって絶えずサイドを上下動できるタフな選手のイメージがあります。
背番号3番、4番
3番、4番はセンターバック(CB)が良くつける番号です。
対人に強くゴール前の防波堤となる頼もしいイメージの番号です。
守備だけでなく、コーナーキックなどのセットプレーで3番の選手がヘディングでゴールを決めるイメージがあります。
イングランドなどでは4番の選手は中盤の底にポジションをとる守備的な選手(アンカー)がつける番号というイメージもあります。
背番号6番、8番
6番、8番はミッドフィルダー(MF)の選手が良く着けています。
サイドをドリブルでガンガン突っかけるMFの選手というよりは、ボランチなど中盤の底からボールを散らしてゲームメイクするタイプのイメージです。
視野が広くボールコントロールやパス精度の技術が高い選手が「8番っぽい選手だね」と言われることが多いですね。
背番号7番、11番
ドリブルでサイドの深いところまでえぐったり、中にカットインしてシュートを狙ったり、ゴール前でチャンスを作り自らもゴールを決めるような選手が着けるイメージです。
7番のほうがよりドリブラー、11番はストライカーに近いイメージですね。
背番号9番
相手ゴール前の真ん中にドスンと構え、ひたすらゴールを狙うストライカーが9番のイメージです。
近年のサッカーでは、センターフォワード(CF)の選手にはポストプレーや前線からの守備も求められますが、9番に求められる一番の仕事は今も昔もゴールを取ることです。
サイズの小さい選手が9番をつけていると、相当なゴール感覚を持っているんだなと少し警戒してしまいます。
背番号10番
お待たせしました。みんなが憧れる10番はFWやトップ下などの攻撃的な選手が着けることが多いです。
定義が広いですが、チーム内で一番「サッカーが上手い」選手が着けるエースナンバーというイメージが強いですね。
日本では、キャプテン翼や中村俊輔選手などの影響で、テクニカルでパスが上手い司令塔という印象がありますね。
ただ、海外ではゴール前でより直接的にゴールに絡むチャンスメーカーや自らも点が取れる選手が10番を付けていることが多いですね。
背番号14番
チームによっては10番以上の価値を持つのが14番です。
10番同様にスキルフルで決定的な仕事をこなす攻撃的な選手がつける背番号です。
背番号17番、19番
このあたりの番号も前目の攻撃的な選手が好んで着ける番号です。
理由は、数字の組み合わせにあります。
17番の場合「1+7=8」、19番の場合「1+9=10」と、それぞれの番号を組み合わせた背番号を意識して、この背番号を選ぶ選手も多いです。
レジェンド選手にまつわる背番号
一般的にはポジションや役割の意味を持つ背番号ですが、これまでのサッカーの歴史に名を遺す名プレイヤー達、レジェンド選手が着けていた背番号という由来から背番号を選ぶことも多いです。
海外サッカー
長い歴史を持つ海外サッカーでも背番号にまつわる有名選手を紹介していきたいと思います。
パウロ・マルディーニ 3番(ミラン)
ミランの3番と言えば、世界最高のCBだったパウロ・マルディーニが着けていた背番号です。
実はマルディーニのお父さんであるチェーザレ・マルディーニも現役自体にミランの3番を着けていました。
ミランの3番は現在ミランの下部組織に所属するマルディーニの2人の息子のためにリザーブしていると言われています。
ジレディーヌ・ジダン 5番(レアルマドリード)
ジダンと言えば、フランス代表で着けていた10番のイメージも強いですが、やはりレアルマドリードでの5番の印象が強いです。
ジダンのように、攻撃的な選手が守備的な背番号を選ぶのもインパクトがありますね。
クリスティアーノ・ロナウド 7番(マンチェスターU、レアルマドリード、ユベントス)
もともとは、マンチェスターユナイテッドのエースナンバーであった7番を入団当時21歳のロナウドが着けたことから始まりました。
今ではクリスティアーノ・ロナウド=7番というイメージが定着しましたね。
スティーブン・ジェラード 8番(リヴァプール)
8番はよく使われる番号なので特別この選手というわけではないですが、完全に個人の好みで紹介します(笑)
ユース年代からレッズ(リヴァプール)に所属し、プロになってからも17年間ものあいだ中心選手として活躍した「キャプテン」スティーブン・ジェラード。
やはり中盤からチーム全体をコントロールする8番というのは魅力的ですね。
ゲルト・ミュラー 13番(ドイツ代表)
爆撃機の異名を持つ点取り屋ゲルト・ミュラーが着けた番号として有名です。
そのため、13番はストライカーが好んで着ける番号になっています。
また、13番はドイツ代表のエースナンバーになっています。(ミヒャエル・バラックなど)
ヨハン・クライフ 14番(アヤックス、バルセロナ)
「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフ。この人の影響で14番が人気の背番号になりました。
トータルフットボールを提唱して今日のバルセロナの基礎を築くなど、選手だけでなく監督としても偉大な人物でした。
その他にも、ティエリ・アンリやルカ・モドリッチなどスキルフルな選手が14番を着けていることが多かったですね。
マイケル・ジョーダン 23番
バスケの神様が着けていた23番は、サッカー界でも人気が高いです。
レアルマドリードでのデイヴィッド・ベッカムが23番を選んだのも有名です。
また、ドルトムントでの香川真司選手も23番を着けていました。
Jリーグ
Jリーグにも、「この背番号と言えばこの選手!」と言える選手がたくさんいます。
遠藤保仁 7番(ガンバ大阪)
7番と言えば中田英寿選手なども頭に浮かびますが、クラブでも代表でも7番を背負っていた遠藤選手のイメージが強いですね。
香川真司 8番(セレッソ大阪)
香川選手とまとめていますが、正確にはセレッソ大阪の8番が特別な番号になっています。
森島選手、香川選手、清武選手、柿谷選手と日本代表クラスの選手が継承してきた背番号です。
三浦知良 11番(ヴェルディ読売、他)
11番と言えばこの人でしょう、キングカズです。
カズ選手の背番号11番に対してこだわりが強いことは有名です。
日本代表では10番を勧められたが断って11番にしたことや、車のナンバーや駐車場まで11番にこだわっていたと言われています。
中村憲剛 14番(川崎フロンターレ)
Jリーグの14番と言えば我らが川崎フロンターレの中村憲剛選手と言っても過言では無いでしょう。
世界的に移籍が活発になったサッカー界において、クラブ一筋のワンクラブマンでもあり川崎フロンターレがJ2からJ1強豪へと強くなってきた歴史を共に歩んできた正にレジェンドです!!
中澤佑二 22番(横浜マリノス)
日本で背番号22番の選手が大体CBである理由は、中澤選手に憧れているためです。
クラブでも代表でも22番を背負い続けて、屈強なFWとのエアバトルを制してきた中澤選手に憧れてCBを始めた人も多いと思います。
高校サッカー
高校サッカーの強豪校の中にも、独自のエースナンバーを持つ高校も多いです。
市立船橋 5番
増島竜也、杉岡大輝
清水商業(現・清水桜ケ丘) 8番
風間八尋、小野伸二
青森山田 7番、10番
柴崎岳、神谷優太
静岡学園 10番
狩野健太、大島僚太
前橋育英 14番
松田直樹
四日市中央工業 17番
小倉隆史
まとめ
サッカーの背番号の意味や由来を知ると、背番号選びも楽しくなりますよね。
最後に一言だけ。
たまにネットなどで、「10番をつけているのに実力はいまいちで残念。。」なんてひどい書き込みを見かけたりします。
やはり、着けたい番号があるならそれを選ぶべきだと私は思います。
学生にしろ、社会人にしろ、サッカーを楽しめる時間は限られています。
背番号だけでなく、自分やお子さんの気持ちを優先してサッカーを最大限楽しんで頂ければと思います。