おそらくこのブログを読んで頂いているお父さん・お母さんは、少年サッカーに夢中になっているお子さんを見ているだけでも幸せを感じていることだと思います。
その中で、お子さんが自発的に「もっと活躍したい!」「もっと勝ちたい!」「もっとうまくなりたい!」という気持ちを持ってくれたら、親としてはやれることはやってあげたいですよね。
少年サッカーに熱心なご家庭では、親子でトレーニングを行ったりチームとは別にスクールに通うことも多いと思います。
日頃の限られた生活の中で、隙間時間を見つけてサッカーに打ち込む際に大切なのは、やはり練習の効率をいかに上げられるかがカギになってきます。
本記事では、少ない時間で行う練習の効果を最大化するための方法を4つ紹介していきたいと思います。
これから紹介する方法は、それぞれを組み合わせた一つのサイクルとして取り組むと、より効果的です。
①試合や練習風景をビデオで撮影する
試合や練習風景をビデオで撮影することは、既に取り入れているご家族も多いかと思います。
言い換えると、ビデオ撮影をしていないと大変もったいないことをしているとも言えます。
それだけ、ビデオ撮影は上達の近道です!
効果:自分がどう動いたかを客観的に見ることが出来る
ビデオ撮影の一番の効果は、自分がどう動いているかを客観的に見ることが出来るという点です。
自主練の風景をビデオ撮影すれば、日ごろの自分の癖や、うまく出来ていなかった点なども正確に確認することが出来ます。
そして、試合をビデオ撮影すれば以下のようなポイントを客観的に確認することが出来ます。
- どんな試合状況であったのか?
- 何を考えてどういった視野を確保していたのか?
- その局面でどういった選択をしたのか?
- 選択したプレーのイメージ通りに自分の体を動かせたのか?
- 最終的に自分のプレーの結果はどうだったのか?
サッカーは局面が大きく変わるスポーツです。
そこで必要になってくるのは、「選択すること」と「実行すること」です。
ビデオ撮影することで、選択に至るまでの過程と、実行したことによる結果を、改めて確認することが出来ます。
こういった振り返りは、ハッキリ言って手間がかかりめんどくさい作業ではあります。
しかし、この作業で得られるのは個人戦術という現在の日本サッカーで今最も求められている要素を獲得することが出来ます。
つまり、確実に効果があり、ライバルに差をつけることが出来るポイントでもあります。
個人戦術はサッカーの年代が上がるにつれて重要になり、そしてそれが当たり前になってきます。
チームやスクールのコーチでは中々サポートしづらい部分であり、まさに親が支えてあげられる部分だと思います。
子供によっては「お父さんとは見たくない!」という子もいると思います。
そうならないようにダメ出しは極力抑えて、振り返りをメインにビデオを確認するのが良いでしょう。
②サッカーノートをつける
元日本代表10番でお馴染みの中村俊輔選手が、高校時代から付けていたことでも有名なサッカーノート。
サッカーノートをつけることで得られる効果は以下の3点でしょう。
- 自分の目標を文字で確認できる
- 考えながらサッカーに臨める
- うまくいかない時にも、立ち返ることが出来る
1.自分の目標を文字で確認できる
中村俊輔選手も本で語っていますが、サッカーノートには必ず目標を書いてください。
目標も、半年、1年、3年という期間をわけて設定してください。
子供が自分自身で目標を設定し、それを文字で確認することだけでも十分意識が変わってきます。
2.考えながらサッカーに臨める
「勝った!」「負けた!」「自分のプレーが通用して楽しかった!」
試合などに一喜一憂するのは大切なことですが、それだけでは伸びないのも事実。。
なぜ、「勝てたのか?」「負けたのか?」「プレーが通用したのか?」。
それらを試合後にサッカーノート書くためには、その時のプレーを覚えておく必要があります。
そのプレーの結果がどうだったのか、そしてなぜそのプレーを選択したのかを記憶しておくことで、次に同じような場面の時に前回よりも確実に良い結果を得ることが出来ます。
3.うまくいかない時に、立ち返ることが出来る
長くサッカーを続けていれば、うまくいかない時期は必ずあります。
特に、身体能力や手足の長さが一気に変わる成長期では体のバランスが崩れやすいため、うまくいかなくなることが多いです。
そんなうまくいかない時期でも、これまで積み重ねてきたことを振り返れば気持ちも楽になると思います。
そういった時にこそ、サッカーノートを振り返ることで気持ちの整理だったり、スランプを抜け出すキッカケにもなり得る可能性も秘めています。
サッカーノートをつけることを習慣にすることは難しいですが、費用や特別なスキルも必要ない手段で、ここまで可能性のある方法は無いのではないでしょうか。
こちらのサイトに中村俊輔選手がサッカーノートをつけていた際に心がけていた部分などが紹介されています。
https://books.bunshun.jp/articles/-/1659
③色々な練習メニューに取り組む
チームやスクールの練習メニューは経験のあるコーチがしっかり考えて組み立ててくれていますよね。
効率化として提案したいのは、自主練の練習メニューをお子さんの個性に応じて工夫するということです。
自主練はお子さんの長所を伸ばしたり、短所を克服するために行われていると思います。
子供一人ひとりに対して練習メニューを最適するのは、どんなに名コーチであってもチームやスクールの練習で実現することは難しいでしょう。
やはり自主練に関してはお父さん・お母さんが積極的に練習メニューを考えてあげることが上達への一番の近道になります。
自主練メニューは、なるべくドリブルなど一つのメニューに偏りすぎないこと、色々な体の動かし方が行えるメニュー、という観点から考えてあげると練習効率をさらに上げることが出来ます。
練習メニューを継続することはとても大切なことであり、得意な形を作ると子供も自信を持つことが出来るでしょう。
しかし、同じ練習メニューを行いすぎると、その動きしか出来なくなりそれ以外の動きをスムーズに行えなくなってしまう。
またそういった動きを選択することが出来なくなる懸念があります。
そのため、練習する曜日に応じて練習内容を変えたり、一度の練習でも時間で練習メニューを3つ程度に分けるなどの工夫を行えると良いです。
0から練習メニューを考えるのは難しいと思うので、普段チームやスクールで行っている練習メニューを少しアレンジすることや、サッカー練習メニューがまとめられた本などを参考にすると良いです。
ちなみに、サッカー練習メニューの本は割と図書館などで取り扱っていることが多いので、図書館で借りてみて内容を確認することがおすすめですね!
④しっかり体を休める
当たり前のことですが、人間は疲れたら休まなければなりません。
無理をすれば必ず壊れます。それは回復の早い子供でも同じです。
怪我をしてしまっては、その間はまったくサッカーが出来なくなってしまいます。
少年サッカーの年代であれば、1か月サッカーから離れるだけで相当の差がついてしまうでしょう。
そして、治りかけた状態でまた焦ってハードな練習をしてしまい、取り返しのつかない怪我を負ってしまうことも十分考えられます。
目の前の大会で好成績を収めることが目的になっているチームもたくさんあると思います。
子供の目標地点はどこなのか、何のためにサッカーをしているのか。
本格的なトレーニングを始める際は、子供と話し合うことも必要です。
子供が自発的に取り組めていない場合は論外ですが、自発的に取り組んでいる場合も親がブレーキをかけてあげることも必要になってくるでしょう。
とはいえ、頭ではわかっていてもチーム練習は中々休めないというのも事実。。
なるべく子供のコンディションを保つために、親がサポートできることはしてあげたいですよね。
家庭で出来ることとしては以下のようなことが挙げられます。
- 睡眠時間を確保できるようにサポートする
- 柔軟体操やストレッチを手伝う
普段の練習を効率化するための4つのポイントをご紹介しました。
まずは、子供が「本当にサッカーが好きで、もっとうまくなりたい!」と思ってくれることが大切です。
子供の気持ちをまずは大切にして、長い目で親としてサポートしてあげてください。