少年サッカーに熱心なご家庭では、親子でトレーニングを行うことも多いと思います。
朝練や寝る前の練習などの隙間時間を見つけてサッカーの練習をするのに大切なのは、やはり練習の効率をいかに上げられるかでしょう。
練習の効率化の方法の一つに、練習や試合風景をビデオ撮影しておくという手段があります。
今回は、サッカー撮影に最適なビデオカメラの選び方とおすすめの商品を記事にしたいと思います。
サッカー撮影にビデオカメラをおすすめする理由
今のスマホって写真だけでなく、動画撮影の性能も本当に進化しましたよね。
ひと昔前は、普通のテレビで見られる最大解像度(FHD)の映像を撮るのにも、少し高いビデオカメラが必要でした。
それが最近では、今のスマホはFHDが撮れるのは当たり前!
中級機以上のスマホであれば、4K動画も撮影することが可能になってきました。
普段の生活の中で、ふとした瞬間を動画で撮影するならばスマホのほうが便利でしょう。
ですが、サッカーの練習や試合風景を撮影する場合はビデオカメラでの撮影をおすすめします。
その理由は以下のようなものが挙げられます。
- 遠くの物もズームすることで大きく撮れる
- 撮影時に片手が空く。長時間撮っても疲れにくい
- 手振れ補正が強力である
- バッテリーが持つので長時間撮影できる
特に、「①遠くの物もズームすることで大きく撮れる」というのは、サッカーに限らず運動会などでもビデオカメラを使うべき大きな理由になります。
ビデオカメラは価格で選ばないほうが良い
実際にビデオカメラを購入しようと思っても、どういったビデオカメラが自分に合っているのかを判断するのって難しいですよね。
メーカーのカタログや商品サイトを見ても、「焦点距離」、「撮像素子サイズ」、「記録画素数」、「光学手振れ補正」「フレームレート」「ビットレート」などなど、何のこっちゃ?と思われる方が多いでしょう。
また、ビデオカメラ選びの厄介な点は、高いビデオカメラが必ずしも安いビデオカメラよりも使いやすいわけではないことです!
よくわからないからという理由で、真ん中ぐらいの価格帯のビデオカメラを選ぶ方も多いと思います。
サッカー撮影という観点を軸にして、本当に必要なビデオカメラを購入するための選び方を、紹介していきたいと思います。
ビデオカメラを選ぶ際に無視して良いポイント
いきなりですが、まずはビデオカメラを購入する際に参考にしないで良いポイントを説明します(笑)
4K動画はサッカー撮影には不要。その理由はフレームレート
4K動画が撮影出来るってとても強いキーワードですよね。
しかし、サッカー撮影には4K動画はまだ不要です!
その理由は、動画記録時のフレームレートにあります。
フレームレートとは、動画の滑らかさを数値化したものです。
https://pc-onlinegames.com/archives/5537 より画像引用
数値が大きいほど滑らかな動画になります。(1秒間の更新頻度です)
こちらのサイトでは、動画も交えて詳しい説明がされていますのでご参考まで。
最近のカメラであれば、主に「30fps」,「60fps」の2種類があります。
60fpsのほうがより滑らかな動画になります。
動きの激しいサッカーなどのスポーツを撮影する場合は、60fpsで撮影することが当たり前になっています。
しかし、4k動画の撮影が可能な現在のビデオカメラは、4k動画では30fpsまでしか撮影出来ないビデオカメラがほとんどです。(一部の業務用カメラを除く)
そのため、せっかく綺麗な4K動画を撮影出来ても動きが滑らかではない動画であるため、サッカーなどのスポーツ撮影を4K動画で撮影することにこだわる必要はないです。
4k動画の一つ下のレベルになるFHD動画であれば大抵のビデオカメラで60fpsで撮影が出来ます。
実はFHD動画って、皆さんがよく見ている地デジ放送よりも画質は良いのです。
つまり、4K動画に対応していないビデオカメラでも、まったく問題ない画質で滑らかな動画を撮影することが出来るということです。
内蔵メモリーは重要ではない
ビデオカメラには内蔵メモリーが搭載されており、SDカードなどが無くても動画を記録することが出来ます。
内蔵メモリーは大体「64GB」と「32GB」の2種類があります。
数値が大きいほどたくさん記録できるのですが、そのぶん価格が高いです。
数字が2倍なので64GBのほうが良いと思われる方も多いと思いますが、32GBのビデオカメラで十分です!
内蔵メモリー以外にも外付けのマイクロSDカードなどを購入したほうが安いためです。
例えば、入門クラスのビデオカメラの場合は、マイクロSDカードに対応しています。
以下の商品などを見てもらえれば、わかりますが最近のマイクロSDカードはとんでもなく安いです。
また、ビデオカメラで撮影した動画はパソコンやHDDレコーダーにダビングして観るご家庭が大半だと思います。
そのため、レコーダーなどにダビングした後はすぐにビデオカメラ内の動画は消してしまえば内蔵メモリーが小さくても全く問題ないのです。
最近、我が家ではHDDレコーダーを買いなおしました。
ビデオカメラで撮影した動画はすぐにHDDレコーダーに取り込んで、家族みんなで大きなテレビ画面で鑑賞しています。
ビデオカメラを選ぶ際に重視したいポイント
ここからはビデオカメラを購入する際に重視するべきポイントを説明していきたいと思います。
ビデオカメラの画質に影響する基本スペックと、ビデオカメラの使い方によって重視するべきポイントを紹介していきます。
レンズ
レンズはビデオカメラの映りの良さを決める大事な要素の一つです。
購入する際は、比較する商品の物と合わせて必ずレンズのスペックを確認しましょう。
f値(焦点距離)
小文字のf値です。
この値が小さいほうが、広く撮れるので室内での撮影に向いています。
逆にこの値が大きいと、遠くの物でも大きく撮影することが出来ます。
例えば、f値が28-800㎜の場合は、広く撮れる28㎜から遠くの物も大きく撮れる800㎜までズームすることが可能なレンズを搭載しているということです。
F値(絞り値)
大文字のF値です。
この数値が小さいほど、暗いところでも綺麗に撮れることを意味しています。
レンズスペックの細かい話はこちらのサイトに詳しく記載されていますので参考にしてください。
http://c-camera.com/camera/page256.html
例えば、ソニーのこの二つのカメラのスペック表を比較してみます。
値段は結構違いますが、レンズのスペックを見ると、どちらもまったく同じ数値だということがわかります。
つまり、レンズとしての映りはどちらも同じぐらいの綺麗さということになります。
画像センサー
画像センサーとは、レンズから入ってくる光を受光してアナログ⇒デジタル変換し、データとして画像を記録する撮像素子のことです。
画像センサーで確認するポイントは、画像センサーの大きさです。
例えば、ソニーの以下のビデオカメラを見比べてみると、価格がずいぶん違いますね。
価格が高い方のFDR-AX45の画像センサーのサイズが1/2.5型に対して、価格が安い方のHDR-CX680の画像センサーは1/5.8型とサイズが小さいためです。
画像センサーが大きい分だけ光を多く取り込むことが出来るので、画質は良くなります。
しかし、ここで注意したいのが、画像センサーが大きいとデメリットもあるということです!
画像センサーが大きいと原理的にレンズも大きくする必要があります。
そうすると、ビデオカメラ本体が大きく重くなってしまうというデメリットもあります。
サッカーの試合など日中撮影することが多い場合は、あえて画像センサーの小さい軽いビデオカメラを選ぶのも正解だと思います。
手振れ補正
ずいぶん昔に撮影された動画ってとんでもなく手振れしていることが多いですよね。
手振れはズームをして撮影するとより影響が大きくなります。
サッカーコートの外から撮影する場合などは重視するべきポイントです。
ソニーのビデオカメラは、手振れ補正に力を入れています。
以下の動画がわかりやすいですね。
大きさ・重さ
やはり大きく重たいビデオカメラはなるべく避けたいですよね。
持ち運びはもちろん、手持ちでビデオ撮影する場合は軽いに越したことはありません。
先ほど少し説明したように、大きさ・重さはレンズや画像センサーなど映りの良さとのトレードオフになります。
何を重視するかを、ご家族で話し合って決める事をおすすめします。
スローモーション撮影
最近のトレンドであるスローモーション撮影は、サッカーなどのスポーツを撮る場合はあると便利な機能になります。
サッカーの練習にある、ボールマスタリーや1対1の練習風景などをスローモーションで撮影するとボールのタッチ位置や選手の重心位置や目線のやりとりなどを細かくチェックすることが出来ます。
スローモーション撮影には、1/2倍速までのビデオカメラ、1/4倍速も対応しているビデオカメラもあります。
外でサッカーなどのスポーツを撮影する場合
主に屋外でビデオカメラを使用する場合に重視したいポイントを紹介します。
ズーム倍率
はじめにレンズ性能を重視するべきと説明しましたが、やはり屋外撮影ではレンズのズーム倍率が大切です。
光学50倍ズームなどに対応しているビデオカメラであれば、サッカーコートの外からでもズームすることで、子供の表情をしっかり捉えることが出来ます。
バッテリー(電池の持ち。電池の価格)
屋外で撮影する場合はバッテリーも重要になります。
どのぐらいの時間撮影が出来るのかも大切ですが、運動会やサッカーの大会など一日中撮影する場合は予備バッテリーを別途持っていくことも有効です。
そのため、予備バッテリーの価格も重要になります。
高級機のバッテリーは電池の持ちは良いですが、予備バッテリーの価格も高いので注意が必要です。
部屋の中で撮影する場合
部屋の中は見た目以上に暗いことが多いため、綺麗な動画を撮影することが難しいです。
仕事終わりのお父さんとの夜トレを撮影する場合などは、これから説明するポイントを抑えているビデオカメラがおすすめです。
明るいレンズ
F値の明るいレンズが搭載されたビデオカメラであれば、光を取り込む量が多いため暗い場面でも綺麗な動画を撮影することが出来ます。
デメリットとしては、ボディが大きく・重くなってしまうことと、お値段が高くなってしまうことですね。
画像センサーのサイズ
画像センサーのサイズは大きく3種類あります。
- 1/5.8型:低価格機
- 1/2.5型:中級機
- 1型:高級機
1型のビデオカメラは映りも素晴らしく、スローモーション撮影など撮影機能も豊富です。
しかし、ズーム倍率が10倍程度でもボディがかなり大きく・重いので、普段使いにはあまりおすすめ出来ません。
部屋の中で動画を撮るならミラーレスカメラがおすすめ
ビデオカメラの話ではありませんが、部屋などで動画を撮影するならミラーレスカメラがおすすめです!
ミラーレスカメラで動画を撮る場合、ビデオカメラと比較して以下のようなデメリットもあります。
- ズーム倍率が低く、遠くのものを大きく撮影できない
- 長時間動画を撮影出来ない
しかし、ミラーレスカメラは画像センサーがビデオカメラよりもかなり大きいため、暗いシーンでも綺麗に撮影することが出来ます。
http://c-camera.com/camera/page236.html より画像引用
綺麗な写真も撮ることが出来るので、まずはミラーレスカメラを購入するという選択もありだと思います。
コスパの良いビデオカメラ
ここからはサッカー撮影を目的とした場合に、コスパの良いビデオカメラを紹介していきたいと思います。
私がビデオカメラを購入した際に候補にあがったビデオカメラ達です(笑)
ソニー HDR-CX680
ソニーのミドルクラスのビデオカメラです。一番売れていると思います。
こちらのビデオカメラは何と言ってもバランスの良さが魅力的です。
4K動画非対応を除けばズーム倍率などの基本性能をしっかり押さえたビデオカメラです。
さらに、タッチパネルや外付けマイクに対応するためのマイク端子なども対応しているため、価格だけでなく機能性も十分に確保しています。
屋外で遠くまでズームして撮影すると、ビデオカメラの内部マイクだけでは遠くの音をまったく録音することが出来ません。
そういった場合に、以下のような外付けマイクを取り付けると遠くの声も録音することが出来ます。
【2021年10月追記】
2021年10月時点で、こちらの商品は発売中止になってしまったようです。。
今買うなら、ソニーのFDR-AX45がおすすめですね。
理由を後程ご説明しますので是非読んでみてください。
ソニー HDR-CX470
ソニーの入門機です。
3万円以下で買える価格が最大の魅力です。
こちらのビデオカメラのスペックを見てみると、上で紹介した「HDR-CV680」とレンズと画像センサーがまったく同じ物であることがわかります。
つまり、撮影出来る動画の画質はほぼ同じぐらい綺麗映るということです。
あとは、コストダウンで削られた使い勝手の部分が気になるかどうかですね。
この辺りは後ほどご説明します。
パナソニック HC-W590
パナソニックのビデオカメラは、ソニーのビデオカメラと比較してコスパは少し劣るように感じます。
ただし、一点、とても面白い機能だと思うのが「ワイプ撮り」機能です。
ビデオカメラにサブカメラがついていて、編集無しに広角とズームした画角の二つを同時に撮影することが出来ます。
下記の動画がわかりやすいですね。
サッカーの試合で、試合全体を撮影しつつ自分の子供をズームして撮影!なんてことも出来ます。
我が家はこれを買いました
実際に家電屋で撮り比べたりした結果、我が家は「HDR-CX470」を購入しました!
やはり価格と、190gという驚異的な軽さが購入の決め手になりました。
また、電池もコストダウンのためソニーのコンパクトカメラと同じ電池を流用しているのですが、私はソニーのコンパクトカメラを2台持っているため予備バッテリーを流用出来る点も決め手の一つでした。
ただ、コストダウンしている箇所も正直たくさんあり、以下の部分は購入後も気になっています。
タッチパネル非対応
スマホ全盛期のこの時代に、まさかのタッチパネル非対応です。漢らしいです。
正直、、この部分はかなり使いにくいです。
レンズバリアーが手動
この点も使いにくいですね。
通常のビデオカメラであれば、電源ONと同時に自動でレンズバリアーが開きます。
しかし、この「HDR-CX470」は手動でレンズバリアーを開ける必要があります。
そのため、電源ON/OFFに合わせて、いちいち開けたり閉めたりをする必要があり予想していた以上にその操作がめんどくさいですね。
マイク端子が無い
マイク端子が無いことを購入してから改めて気づきました。。
そのため、外部マイクを取り付けることが出来ないので、ズームして遠くの人物を撮っていてもその人物の声を録音することは出来ないです。
やはり、音声も動画の大事な要素の一つなんだなと、少し後悔しています。
このあたりを加味して、ご自身に合うビデオカメラを購入して頂ければと思います。
今買うならこのビデオカメラを選ぶ FDR-AX45
CX470を購入してから3年。たくさんの思い出を記録してきました。
しかし、やはり上で書いたとおりCX470の不満点がかなり気になってきました。
長男だけでなく次男もサッカーをはじめた影響で、2台目のビデオカメラの必要性も出てきました。
次にビデオカメラを購入するならソニーのビデオカメラ「FDR-AX45」にしようと考えています。
実際に同じチームのパパさんに貸していただき使ってみたのですが、お値段高いだけあって性能の良さを感じました。
ピント合わせが素早い
サッカー撮影では、ボールの行方によってズームアップしたりズームダウンしたり、違う選手を追ったり忙しいです。
その時に瞬時にピントを合わせたいのですがCX470に比べてFDR-AX45はかなりピント合わせが素早いです。
ソニーのミラーレスカメラにも採用されている「ファストインテリジェントAF」に対応しているようで、もう圧倒的に性能良いですね。
ズーム倍率も超解像デジタルズームで必要十分
4K動画が撮影できるビデオの場合は、20倍ズームなどが多いです。
一見すると、スポーツ撮影には物足りないズーム倍率だと感じます。
しかし、最近のビデオカメラは電子的に拡大するデジタルズームにより、40倍ズームなどが可能になっています。
昔のビデオカメラでは、デジタルズームをすると動画が汚くなってしまいました。
しかし、FDR-AX45も超解像デジタルズームという機能のおかげで画質の劣化がほぼ感じられないようなデジタルズームが可能です。
お値段も落ち着いてきた
FDR-AX45が買いだなと思う、最大の理由はお値段が落ち着いてきたことです。
CX470を購入したころは、FDR-AX45は10万円以上しました。
ただ、最近は8万円付近まで落ち着いてきたので性能に対してコスパは十分に高いと感じます。
まずはレンタルで実際に使ってみるのもありです!
店頭で実際にビデオカメラを手に取ってみても、実際にサッカーなどのスポーツを撮ってみないと、使い勝手ってわからないですよね。
そこでおすすめなのが、カメラをレンタルして実際に使ってみることです!
サッカーの試合や運動会はあらかじめ日程も決まっているでしょうから、ビデオカメラのレンタル予約日を決めやすいというのも利用しやすい点ですね。
ビデオカメラレンタルには、DMMのレンタルシステムがおすすめです。
おすすめの理由は以下の2点!
・往復の送料が無料!
・修理費用負担なし!
ビデオカメラの扱いに慣れていない頃は、誤ってカメラを落としてしまうこともあると思います。
もしもの時も、修理費用が無料というのはかなり心強いです!
今回ご紹介したソニーのビデオカメラ(CX-680やCX-470)もあります。
是非使ってみて間違いのないビデオカメラを選んで頂ければと思います。
スポーツの試合を撮る場合は三脚が欲しい
サッカーの試合をビデオカメラで撮影する場合は、長い時間手振れをせずに撮影する必要があります。
そのため、三脚は必ずあったほうが良いです。
三脚の値段もピンキリですし写真撮影に向いた三脚か動画撮影に向いた三脚なども、色々な種類があります。
我が家では、写真撮影向けに購入したこちらの三脚をメインに使っていました。
仕事でも使うため、ある程度重さのあるガッチリした三脚を使用しています。
しかし、今回は本体も軽いハンディカムなのであまり重さは不要であったのと、部屋の中でも使用したかったので、少しでも軽くて取り回しの良い三脚を探しました。
そこで我が家では、動画撮影に適したこちらの三脚を購入しました。
ビデオカメラでの動画撮影に特化した三脚という触れ込み通り、かなり考えて作られていることを実感する使い勝手の良さです。
おすすめの理由など含めて、ビデオカメラ用の三脚については以下の記事でまとめています。
良かったら合わせて読んでみてください。