ミラーレスといえばソニーが一強だったカメラ業界ですが、とうとうキヤノンからも「ちゃんと使える」ミラーレスカメラが出てきました。
本記事では、コストパフォーマンスに優れたキヤノンのミラーレスカメラ「EOS M6 mark2」を紹介したいと思います。
世間でバカ売れしている「EOS KISS M」を実際に使ってみてガッカリした経験があり、キヤノンのミラーレスは当分無いなと感じていました…。
ただ、「EOS M6 mark2」を3か月ほど使ってみたのですが、期待以上にしっかり作られたカメラだとキヤノンのミラーレスカメラを見直す機会になりました。
「EOS M6 mark2」は、子供の笑顔を撮影したり旅先でスマホよりきれいな写真を残したい場合などにおすすめのカメラです!
EOS M6mark2はとにかく軽くて小さいミラーレスカメラ
上の写真は手持ちの一眼レフカメラD5100と比較した写真です。
どちらも同じような広角レンズを取り付けています。
見ていただくとわかるとおり、EOS M6 mark2はボディが小さいだけでなくレンズもコンパクトであり、カメラシステムとして小型・軽量でどこにでも持ち運べるカメラになっています。
ダブルズームキットに付属している望遠レンズを装着しても、従来の一眼レフカメラより軽いです。
それでは、肝心のカメラとしての性能はどうなのか?
超絶ガッカリミラーレスカメラだったEOS KISS Mの悪夢が蘇りますが、、EOS M6mark2は予想を良い意味で裏切る必要な機能をしっかり押さえたミラーレスカメラになっています。
EOS M6mark2は必要な機能をしっかり押さえている
ミラーレスカメラは画像処理など最新の技術が詰まっており、従来難しかったシーンも簡単に撮影できるようになってきました。
ここでは、子供を撮影するうえで活躍するEOS M6mark2の機能を紹介したいと思います。
また、この記事の最後に便利な機能を使うためのカメラ設定も書いているので、合わせて参考にして頂ければと思います。
瞳AFでピントばっちり
何といってもミラーレスカメラの一番の特徴は、瞳AFを搭載していることではないでしょうか?
動き回る子供の目にピントを合わせることってかなり難しいですが、EOS M6mark2であればカメラが自動で瞳を認識してそこにピントを合わせてくれます。
連続撮影でシャッターチャンスを逃さない
子供のかわいい表情を狙ったつもりが、少しタイミングがずれて撮れた写真は目をつぶっていたりすることって多いと思います。
そんな時に助けになるのが連写撮影機能!
EOS M6mark2はなんと14コマ/秒の連続撮影が可能なんです!
プロが使用するカメラの代表格「EOS 1DXmark2」の連続撮影枚数も14コマ/秒なので、同じぐらい早く連写することが出来るのです。
さすがにこれだけ連写出来ればシャッターチャンスも逃しません。
周りの目を気にせずに撮影が出来る無音撮影
子供の行事などで写真を撮る時に、バシャバシャシャッター音が鳴るのって少し気になりますよね。
音楽会や学芸会などであれば尚更だと気になると思います。
そんな時に活躍するのが、無音撮影です。
従来の一眼レフカメラは、無音撮影と良いながらどうしてもシャッターなどの機械音が発生しました。
EOS M6mark2であれば、シャッターなどを動かさずに完璧な無音撮影が出来ます。
ミラーレスカメラは軽かったり瞳AFが使えたり便利な機能が多いですが、私はこの無音撮影が行えることが一番メリットかなと感じています。
価格が安くてコスパがとにかく良い!
ミラーレスカメラに期待するカメラ機能をしっかり搭載している「EOS M6 mark2」ですが、このカメラの特徴は何といってもコスパの高さですね。
例えば、同じ時期にキヤノンから発売された一眼レフカメラ「EOS 90D」というカメラと比較してみます。
EOS M6 mark2 | EOS 90D | |
カメラの種類 | ミラーレスカメラ | 一眼レフカメラ |
画素数 | 3,250万画素 | 3,250万画素 |
画像エンジン | DIGIC8 | DIGIC8 |
価格 | 約11万円 | 約15万円 |
サイズ | 119.6x70x49.2 mm | 140.7×104.8×76.8 mm |
重さ | 361 g | 619 g |
瞳AF | ◎ | × |
連続撮影速度 | 14コマ/秒 | 11コマ/秒 |
無音撮影 | ◎ | × |
EOS 90Dは一眼レフカメラなので、ペンタミラーなど光学部品が多いため価格やサイズで不利な面もありますが、、EOS M6mark2の充実が目を張ります。
EOS M6mark2の気になるところ
軽くて値段もお手頃なEOS M6mark2ですが、正直気になる点もいくつかあります。
このカメラのご購入を考えている場合、このカメラの欠点もしっかり確認してから購入するかを判断するべきだと思いますのでご紹介します。
ファインダーが別売り
カンカン照りの屋外で撮影する場合などに、背面液晶が見づらい場合があると思います。
そういった時に便利なのがファインダーです。
EOS M6mark2は、このファインダーが別売りのオプションとなっており必要な場合は別途購入が必要です。
このファインダーを購入する場合、ミラーレスカメラの名機α6400と比較しても値段的にメリットが少なくなってしまうかなというのが正直な感想です。
ただ、EOS M6mark2の背面液晶はかなり性能の高い液晶を搭載しているようで、晴天下でも「液晶が全く見えない!」といった事は起こらないです。
私も10月の天気の良い日に海辺でEOS M6mark2を使ってみたのですが、別売りのファインダーが無くても全く問題なく撮影出来ました。
また、ファインダーが付いていないことでカメラの大きさを抑えることが出来るため、持ち運びやすいカメラが欲しい場合は、やはりEOS M6mark2がおすすめかなと感じます。
レンズの種類が少ない
私が一番気になるのはEOS M6mark2含めたキヤノンミラーレスカメラに対応するレンズが少ないということです。
ミラーレスカメラは撮影シーンに応じて必要なレンズを買い足していくことが出来るのが特徴です。
例えば、子供が小さいうちは近くで撮影できるので明るい単焦点レンズを使うことで子供の柔らかい肌や髪の毛の質感を綺麗に撮影することが出来ます。
そして子供が成長していき運動会や学芸会を撮影する場合は、望遠レンズを使うことで遠くからでも子供を大きく撮ることで迫力のある写真を撮影することが出来ます。
そのため、レンズの種類が豊富だと色々な撮影シーンに適したレンズを選ぶことが出来るので、結果的にカメラを長く使う事が出来ます。
しかし、EOS M6mark2含めたキヤノンミラーレスカメラのレンズはソニーのレンズラインナップと比べる少々心もとないです。
メーカー | レンズ |
キヤノン(ミラーレスEF-Mマウント) | 12本 |
ソニー(Eマウント) | 51本 |
ニコン(Zマウント) | 11本 |
キヤノンとニコンはもともと一眼レフカメラに注力していたため、一眼レフカメラのレンズラインナップはとても豊富です。
しかし、ミラーレスカメラに力を入れてきたのは最近のため、ミラーレスカメラの先頭を走っているソニーよりもレンズの種類が少ないというのが現状です。
しかし、キヤノンからはEOS M6mark2など本格的なミラーレスカメラが発売されてきているため、このままレンズの種類もどんどん豊富になっていくと予想されます。
現時点でも必要なレンズは既に発売されているので、普段使いのカメラとしては十分使っていけます。
赤ちゃんの寝顔を綺麗に撮りたい!明るい単焦点レンズ
風景や建物をしっかり構図に収められる!広角レンズ
旅先などで風景や建物を撮影するとき、画面に収まらない!なんてことありますよね。
そんな時に活躍するのが広角レンズです。
運動会やサッカーの撮影には必須!望遠レンズ
スマホで撮ると映っている人物が豆粒みたいになってしまうシーンでも、望遠レンズであれば人物も大きく撮影することが出来ます。
EOS M6mark2のおすすめカメラ設定
ここからはEOS M6mark2を使う際に、必ず押さえておきたいカメラ設定をご紹介します。
冒頭で紹介しましたミラーレスカメラならではの便利な機能の設定方法を中心に紹介しますね。
AF動作は必ず「SERVO AF」
カメラマークのメニューにあるAF動作というメニューを「SERVO AF」に設定することで失敗写真の確率を大幅に減らすことが出来ます。
「SERVO AF」とは、シャッターを半押している間はピントを自動で合わせ続ける機能です。
動いている子供でもピントを合わせ続けることが出来るので、写真を撮るタイミングがきそうになったらあらかじめ半押しをしておいて良いタイミングでシャッターを切ることが出来ます。
そうすることで、シャッターチャンスを逃さずピントの合った写真を撮ることが出来ます。
瞳AFの設定を忘れずに
人物の瞳に自動でピントを合わせてくれる「瞳AF」を「する」に設定することを忘れずに行ってください。
ドライブモードは「高速連続撮影」
シャッターを押している間に連写できるようにするための設定を紹介します。
カメラマークのメニューにある「ドライブモード」という設定があります。
こちらを「高速連続撮影H」に設定してください。
子供を撮影するときも連写でとりあえず撮影することで、連写した写真の中から子供の表情の良い写真を後から選ぶことが出来ます。
ここで注意したいのが「高速連続撮影H+」は使わないことです。
H+の場合、ピントを合わせる性能が低下してしまうようなので、必ず「高速連続撮影H」に設定するようにしましょう。
無音撮影をする場合は「電子シャッター」
ミラーレスカメラの利点でもある無音撮影の設定方法をご紹介します。
カメラマークのメニューにある「シャッター方式」という設定があります。
最初は「メカシャッター」となっているのですが、こちらを「電子シャッター」に設定を変更します。
「電子シャッター」に変更すると、撮影時に音を完全に消すことが出来ます。
また、連写設定の際も無音撮影を行うことが出来るので、動いている被写体も無音で撮影することが出来ます。
まとめ
EOS M6 mark2は、基本的な性能をしっかり押さえながら手の出しやすい価格にまとめられているミラーレスカメラです。
家族でカメラを楽しみたい!軽くて持ち出しやすいカメラが欲しい!というご家庭にピッタリのカメラです。
もう少しカメラに金額を使える場合は、ソニーのα6400やニコンのZ50なども候補に入ってくるので、合わせてチェックしてみても良いかもしれません。
特にファインダーにこだわりがある場合は、やはりα6400はチェックしておくべきでしょう。