我が家の長男もあっという間に幼稚園を卒園し、小学校生活がはじまりました。
所属するサッカーチームでも「新一年生」としての活動がスタートし、本格的にサッカー少年の道を歩み始めました。
長男は幼稚園年中からサッカーをはじめましたが、体が小さいこともありサッカーをはじめた当初は試合中に思うようにボールに触ることも出来ませんでした。
しかし、年長の夏以降から走るのもちょっと速くなったこともあり、徐々に足元の技術なども試合中に活かせるようになりました。
身体能力はまだまだ幼稚園生レベルの長男ですが、これまでコツコツ積み上げてきたものが活きているのかなと感じています。
本記事では、幼稚園の頃に鍛えておきたい能力や、やっておいて良かったことなどをご紹介していきたいと思います。
サッカー観戦は必須ではない
サッカーが上手くなるには「サッカーを理解していること」が非常に重要です。
プロサッカー選手の動きやサッカーの試合の流れなどを知っていると、試合中にどうやって動くべきかを子供ながらに考える手助けになります。
そのためにはサッカー観戦を行うことはとても効果的な手段です。
ただし、幼稚園児に1試合サッカーを観戦させるというのは正直ハードルが高いと感じます。
もちろん子供が興味を持っているのであればおすすめですが、強制する必要は全くないです。
うちの長男も今となってはサッカー観戦も好きですが、見始めたのは年長の終わり頃でした。
小学校1年生になった今でも集中して見られるのは30分ぐらいかなといったところですね。
練習メニューを理解する想像力
小学校に上がってから幼稚園サッカーから大きく変わって来たなと感じるのは、練習メニューについてです。
幼稚園サッカーは、ボールと自分が全てです。
しかし、小学生になると低学年でもボールと自分と、そこに味方という要素も加わってきます。
練習メニューもコーンドリブルなどの個人スキルだけでなく、チームとしての練習が増えていきます。
そのため、練習メニューも学年が上がるにつれて複雑になり、練習メニューの意図を理解する必要が出てきます。
そして意外だったのが、多くの子供が練習メニューの意図を理解するのに苦戦していることでした。
練習の意図を掴めていない子供は、よくわからないけど形だけ真似していることが保護者目線でもわかります。
逆に練習メニューをしっかり理解している子供は、やればやるだけ動きが滑らかになっていき自分のスキルにしているなという印象を受けます。
体格的にハンデがある子供でも、こういった目に見えないところでカバーしていけばある程度のレベルまでは喰らいついていけそうだなと感じます。
そのためには、幼少期は本の読み聞かせであったり、サッカー以外でも色々なことを経験したり頭を使ったりして想像力を高めていくことが大切ですね。
知らない人とも挨拶が出来るコミュニケーション能力
サッカーだけの話ではありませんが、少し控えめの子供が最近は多いように感じます。
本番で本来の力を出せなかったり、周りの仲間に何かを要求することが苦手だったりする子供ですね。
いきなりガツガツ行けよ!と子供に声掛けしても、普段出来ていないことは難しいでしょう。
まずは、はじめて会う人にも挨拶がしっかり出来る、話している人の目を見てしっかり返事をする。
基本的なコミュニケーション能力を身に付けるところからスタートしてみてはと思います。
ボールの性質を理解する。ボールにたくさん触れる
サッカーボールに限らず、小さい頃はたくさんボールに触ることをおすすめします。
球技全般に言えることだと思いますが、ボールがどういった動きをするか予測することは非常に重要です。
ボールの動きを予測できないと、手や足でボールを扱うことは難しいです。
また、弾むボールに対して逃げてしまう子供も多いです。
子供が臆病ということではなく、弾むボールに対する経験が無いためどう対処すればよいかわからないので逃げてしまうのです。
ボールをコントロールして思い通りに動かすためにも、ボールにたくさん触ってボールの性質を理解する必要があります。
サッカーがうまい子供のお家にはボールがたくさん転がっているというのをよく耳にします。
ボールタッチだけでなくそもそもボールに慣れていることが大きなアドバンテージになっているのだと思います。
運ぶドリブルが出来ると楽しみが広がる
サッカーに関して、小学校に入る前に少しだけ周りよりリードしておきたい場合は、運ぶドリブルを中心に練習することをおすすめします。
小さい子供と対面のパスの練習をしているお父さんも公園で見かけますが、小学校低学年ぐらいまでは中々パスを活かす場面は少ないです。
それよりも、ドリブルで相手ゴール前までボールを運べる能力を持っているほうが活躍する場面は多いです。
コーンドリブルの練習など、そこまで本格的な練習は必須では無いと思います。
親子でボールの取り合いや1対1などを遊びの延長として取り組むだけで十分だと思います。
サッカーを楽しんでもらうことが一番大切
最後に最も基本的なところですが、子供がサッカーを楽しむことが何より大切です。
「サッカーが好き」というのは、何物にも勝る才能だと思います。
サッカーが上手くなる前にサッカーを心から好きになることが上達への近道だと感じます。
また、サッカーだけでなく他のスポーツにもつながるよう、親子で思いっきり体を動かすことが幼少期でやっておくべきことだと思います。