普段は最寄りの駅まで自転車通勤をしています。
先日、駅前の自転車置き場に何気なく張ってあるポスターを見て愕然としました。。
「10月から自転車保険への加入が義務化されます」
寝耳に水な感じではありますが、2019年10月から神奈川県内では自転車保険への加入が義務化されます。
子供が自転車に乗り始めたこともあり、そのうち考えなければと思っていたのですが何かと後回しにしていました。
これを良い機会と前向きに捉えて、自転車保険について色々調べてみた結果、以下のような出来事がありました。
- 我が家では元々自転車保険に加入していた
- しかも、医療保険とカード保険で二重に(無駄に)自転車保険に加入していた
- 自転車保険を含めて保険の見直しを行い、年間2万円家計が浮いた!
自転車保険の義務化の背景から保険加入の経緯までを、本記事ではご紹介していきたいと思います。
神奈川県での自転車保険義務化の概要
まずは、2019年10月から神奈川県内で自転車保険が義務化される内容を調べてみました。
以下の神奈川県のサイトに詳細が載っています。
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/f5g/310322.html
ざっくり要点をまとめると以下のような感じです。
神奈川県を自転車で通行すると対象になる
神奈川県在住が条件ではなく、神奈川県内を自転車で通行すると対象となるようです。
つまり、世田谷に住んでいて二子玉川の二子橋から川崎市に入ってくる人も対象となります。
自転車保険未加入でも罰則は無い
一番知りたいところですよね。
自転車保険に未加入でも、原則では罰則は無いとのことです。
理由は、「自転車利用者の保険加入状況をすぐに確認できないため」のようです。
ですので、2019年10月時点でも自転車保険に入っていないからといって、どうなるということでは無いのでご安心ください。
ただし、罰則が無いからと言って自転車保険を全くケアしなくて良いかというと、それも少し違うと思います。
万が一の自転車事故の際に加害者を救済することも義務化の目的
神奈川県での自転車保険の義務化の目的は、加害者の経済的負担を軽減することも含まれています。
近年、自転車事故により高額な賠償金を言い渡されるケースが増えています。
例えば、以下のような事例です。
東京地裁 平成 20 年6月 | 自転車運転中の男子高校生 | 9,266 万円 |
神戸地裁 平成 25 年7月 | 小学5年の少年の自転車 | 9,520 万円 |
横浜地裁 平成 17 年 11 月 | 女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走 行中 | 5,000 万円 |
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk15/documents/kougakubaisyo.pdf
私たち親だけでなく、子供も加害者になるリスクが常にあります。
そういった万が一に備えて、自転車保険の加入を検討するのは良い機会ではないでしょうか。
自転車事故に備える保険の種類一覧
ここからは、自転車保険に加入する際に、どういった種類があるのかを整理していきたいと思います。
自転車事故に備えるための保険には、大きく3つの種類があります。
医療保険・傷害保険
大体の方は加入しているであろう医療保険でも、自転車事故による怪我のための通院・入院費用は賄うことが可能です。
しかし、自転車事故の加害者となった場合は、オプションなどになっている傷害保険に加入する必要があるので注意が必要です。
個人賠償特約
個人賠償特約とは、他人に怪我をさせてしまったり物を壊してしまった場合に、相手に支払う賠償金の補償してもらうものです。
自動車保険や火災保険とセットになっていることが多いようです。
火災保険などは普段なかなか見直さない部分だと思います。
自転車保険(単体)
3つ目が自転車の事故のみを対象とした、単体での自転車保険になります。
生命保険や医療保険、自動車保険などと異なり、単体の自転車保険に加入している方は少ないようです。
結論から書きますと、我が家は保険の見直しを行い単体の自転車保険に加入することにしました。
単体の自転車保険の魅力
自転車事故のみを対象とした自転車保険の魅力は以下の3点があげられます。
一つずつ説明していきたいと思います。
①保険料が安い
まず、一番の魅力はズバリ保険料が安いことです。
後程、おすすめの自転車保険でもご紹介しますが、単体の自転車保険の多くが年間4千円以下の保険料のものが多いです。
②保険のことをシンプルに考えられる
私はめんどくさがりなので、保険について毎年見直しなど出来ない性格です。。
自動車保険の特約などを考慮して各種保険料の組み合わせから最適解を定期的に検討することが最も賢いやり方だと思いますが、私には出来ない自信があります(笑)
生命保険・医療保険・自動車保険・そして自転車保険を、それぞれで保険をシンプルに考えられるのも自転車保険のおすすめできるポイントだと思っています。
③示談交渉が付与されている
万が一、自転車事故を起こしてしまった場合、相手との示談交渉を行う必要も出てきます。
自動車保険の場合、弁護士が無料で付く特典などがありますよね。
しかし、その自動車保険に特約として自転車事故も補償してもらえる場合も、弁護士が無料でついて示談交渉をしてくれるとは限りません。
自動車保険の特約については、このあたりはしっかり確認しておくべきでしょう。
自転車保険の場合、私が調べた限りではほとんどの保険で示談交渉が付いているようです。
自転車保険を比較する際にチェックするべき項目
単体の自転車保険のメリットについてご紹介しました。
ここからは、実際に自転車保険の加入を検討する際にチェックしておいたほうが良い項目を紹介していきます。
年間保険料
何回もしつこいですが、何はともあれ、年間保険料は自転車保険を選ぶ際の一番のポイントになります。
保険料についてですが、生命保険などと同様に月払いではなく年間払いにすることで保険料を抑えることが出来るので、加入する際は年間払いをおすすめします。
損害賠償金額
自転車事故の加害者になった際に保険から補償される金額のことです。
当然、損害賠償金額が少ないほど保険料も安くなります。
東京地裁 平成 20 年6月 | 自転車運転中の男子高校生 | 9,266 万円 |
神戸地裁 平成 25 年7月 | 小学5年の少年の自転車 | 9,520 万円 |
横浜地裁 平成 17 年 11 月 | 女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走 行中 | 5,000 万円 |
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk15/documents/kougakubaisyo.pdf
近年の高額賠償の例を見ると、賠償額が1億円程度あれば大きな事故を起こしてしまっても補償になるようです。
家族まで補償されるか
自転車保険に入る場合は、必ず家族まで補償される自転車保険を選びましょう。
高額補償の例にもある通り、中学生や高校生が自転車事故を起こすケースが非常に多いです。
同居のご家族だけでなく、別居の子供も補償の対象となり自転車保険もあるようなので、チェックしておくべき点です。
コスパの良いおすすめの自転車保険
保険料が安く損害賠償額も最低限確保できるコスパの良い自転車保険を2つご紹介したいと思います。
ニッセイ個人賠償プラン まるごとマモル
自転車事故を含むニッセイの賠償保険です。
以下に基本プランの内容をまとめます。
年間保険料 | 1,990円 |
賠償金額 | 無制限 |
死亡・後遺症 | 本人のみ死亡時10万円 |
示談交渉 | 示談交渉付き |
家族補償 | 本人、家族、別居の父母 |
https://www.nissay.co.jp/kojin/shohin/sompo/pdf/kojin_mamechishiki.pdf
この保険の特徴は、何といっても年間保険料が安い点です。
家族全員対象で、ひと月あたり166円程度の保険料と格安です。
欠点としては、ネット申し込みが出来ないことです。
また、加害者自身の補償は含まれていないので、事故相手への補償のために最低限保険に入りたいという方におすすめです。
楽天損保 サイクルアシスト
転車事故を含むニッセイの賠償保険です。
以下に基本プラン(個人)の内容をまとめます。
年間保険料 | 1年間:2,670円 2年間:4,690円 3年間:6,680円 |
賠償金額 | 1億円 |
死亡・後遺症 | 250万(本人のみ) |
示談交渉 | 示談交渉付き |
家族補償 |
https://www.rakuten-sonpo.co.jp/family/tabid/998/Default.aspx
楽天損保のサイクルアシストは、3年間まとめて保険料を支払うと、年2,230円程度に保険料を抑えることが出来ます。
また、基本プラン(個人)でも、本人のみですが入院保険金などもしっかり払われるようです。
賠償金額が上限1億円なのが少し気になりますが、過去の事例では大きな事故でも1億円以内に収まっているようなので問題ないでしょう。
コスパの良い自転車保険であるご紹介した2社に絞り、我が家はニッセイのまるごとマモルに加入しました。
この機会に保険の見直しも
我が家は結果的にニッセイのまるごとマモルに加入しました。
その決め手は、プロのファイナンシャルプランナーに相談したことがキッカケでした。
やはりプロなだけあり、わかりやすく的確なアドバイスを頂きました。
我が家の場合は、以下のような無駄を省いて保険をスリム化することが出来ました。
もともと、自転車保険(個人賠償保険)は嫁のクレジットカードに付帯されていたのですが、なんと対象が本人のみ。。
独身時代から使っているクレジットカードであり、本人も保険を付帯していたことを全く忘れていたようです。
また、医療保険にも賠償保険を付帯していたのですが、今回新規に加入した自転車保険の倍程度の保険料を毎年払っていたようです。
自転車保険に限らず、住宅購入やお子さんが生まれたなどの家族の環境が変わった場合は、保険の見直しを行うことをおすすめします。
今回、我が家が相談したのは「保険の比較相談」という訪問型の相談窓口を利用しました。
神奈川県を中心に営業している保険窓口のようです。
あまり聞きなれなかったので若干不安でしたが、、結果的に相談して正解だったなと思っています。
訪問型なので自宅に招くことも出来ますが、我が家の場合は近所のファミレスで相談させて頂きました。
我が家の場合は初回は現在加入している保険の相談と、提案された保険のパンフレットを受け取るところで終わりました。
その後、自宅に持ち帰り検討して2回目の相談の際に医療保険の見直しなどを行いました。
保険の相談料は、もちろん無料です。
また、今ならキャンペーンとして保険の無料相談を行うと、スタバのドリンクチケットを2枚(1000円相当)頂けますよ!
気軽に相談できる雰囲気だったので、保険の相談先としてはおすすめだと思います。