幼稚園や小学生になると、友達などの影響でサッカーに興味を持つ子供も多いと思います。
近所のチームにまずは入ってみようかなと思うご家庭も多いと思います。
しかし、ちょっと待ってください!
サッカーチームの選び方を間違えると、思っている以上に苦労することも多いです!
本記事では、少年サッカーチームを選ぶ際に気を付けたいポイントをいくつかご紹介したいと思います。
サッカーチーム選びを失敗すると…
Jリーグや日本代表、海外で活躍する日本人選手などの影響もあり、小学生からサッカーをはじめるお子さんは年々増えている印象があります。
周りの友達がサッカーをはじめてから、とりあえず同じサッカーチームに入ってみようと思っているご家庭も多いと思います。
たまたまサッカーチームが当たりで、友達と楽しくサッカーが出来るのであればそれは最高に恵まれた環境です。
しかし、もし子供や親の価値観とサッカーチームが合わなかった場合、そのうち通うのが苦痛になり最悪の場合にはサッカーを辞めてしまう子供も多いようです。
少年サッカーチームを変えることは難しい
入ったチームが自分たちに合わない場合、話し合いを行いサッカーチームの方針を変えてもらうという解決策も一応は考えられます。
ただし、チームの方針を変えることは現実的ではありません。
例えば、勝利至上主義のチームに入ってしまったが、子供には楽しくサッカーをして欲しいという場合があるとします。
仮に、そのチームの方針をエンジョイ志向のチームに変えられたとします。
それで満足するのはほんの一部の方々のみであり、大半の子供や親は猛反発するでしょう。
なぜなら、その勝利至上主義のチームでサッカーがやりたくてチームに入った子供達も多いためです。
少年サッカーチームの多くは、数十年前から運営をしている歴史のあるチームがほとんどです。
その過程で色々な方々の努力があって今のサッカーチームがあることを考えてください。
自分の価値観を押し付けて周囲の環境を変えるというのはエゴが強すぎるのではと感じます。
サッカーに限らず、環境や周りの人間の考え方を変えることは難しいです。
それよりも(良い意味で)自分を変えることのほうが簡単ですし、よほど効率的だと思います。
入団したサッカーチームに合わない場合は、やはりそのチームを移籍することが現実的な解決策です。
チーム移籍には大きな労力が必要
少年サッカーチーム選びを間違えてしまった場合の解決策は、別のチームに移籍することです。
とはいえ、グループから脱退することが中々スムーズにいかないのが世の常です。
例えば、こちらのブログで紹介しているような内容も実際によくあることのようです。
https://ameblo.jp/overthelimitu12/entry-12415481765.html
元所属チームからは良い顔はされない
いざチーム移籍に動き出して、まず最初の問題になるのが元所属チームです。
どんな理由であっても、チーム移籍すると言い出されるとそのチームが否定されたと受け取ってしまう方々が多いのも事実です。
あからさまな嫌がらせを受けることは極まれでしょうが、それでも気まずいことに変わりはありません。
移籍先のチームからも最初は不審がられる
そして、改めて子供に合ったサッカーチームを見つけられた際も、なじむまでに多少時間が掛かってしまいます。
チームではなく子供や親のほうに大きな問題を抱えておりチーム移籍を繰り返すご家族も、極一部ですが存在します。
そういったパターンではないかと移籍先のチームも用心してしまうのも無理の無い話です。
少年サッカーチーム移籍は想像以上に親にも子供にも負担が掛かるので、出来れば避けたいところです。
少年サッカーチームは3つのタイプに分けられる
ここからはチームを選ぶ際に知っておくべき内容である少年サッカーチームのタイプについて説明していきます。
少年サッカーチームには、大きく3つのタイプに分けられます。
- サッカースクール
- クラブチーム
- 少年団チーム
このうち、サッカースクールは平日に練習するためのチームなので、公式戦などには参加することが出来ません。
3つを簡単にまとめると、以下のような特徴があります。
サッカースクール | クラブチーム | 少年団チーム | |
費用 | お金掛かる | お金掛かる | お金掛からない |
指導の質 | 良いことが多い | 良いことが多い | チームによる |
親の負担(手伝いなど) | 負担ほぼ無い | 負担少ない | 負担多い |
公式戦 | 無し | 有り | 有り |
サッカースクール(練習のみ)
所属するサッカーチームとは別で、平日などに練習するために参加するのがサッカースクールです。
あくまでスクールなので、市や県の公式戦には参加できません。
スクールだけあり、指導のレベルが高く子供に合ったクラス分けも充実しているところが多いです。
お金は掛かりますが親の負担もほぼ無いところは嬉しいですよね。
有名なサッカースクールでは、以下のところが挙げられます。
- クーバーコーチング
個人のスキルアップに定評のあるスクールです。
指導がマニュアル化されているので、どのスクールでも質の高い指導を受けることが出来ます。
ちなみに、クーバーはDVD教本も有名です。
サッカークラブチーム
クラブチームとは、民間企業が営利目的で運営しているチームのことです。
チームに所属する選手の月謝などでチーム運営費が賄われており、クラブチーム専属のコーチ陣により指導が行われています。
クラブチームでは親の手伝いが無いため、負担が少ないのが嬉しいです。
また、指導者も専属コーチなので指導の質も高い水準で安定しているチームが多いです。
デメリットとしては、月謝が高い傾向があり遠征費用なども別途掛かるので、家計の負担を考慮しておく必要があります。
長男が1年通っていたクラブチームの一年間の費用はおおよそ以下のとおりでした。
入会費 | 7,000円 |
年会費 | 5,000円 |
月謝(月4回コース) | 7,200円 × 12か月 = 86,400円 |
ユニフォーム代(上下+ソックス) | 10,000円~ |
計 | 108,400円~ |
サッカーをはじめる上で、入会費と年会費がけっこう気になりますよね。。
また、年間で数回試合合宿も設けられるので、これ以外にも費用が掛かることが多いです。
サッカー少年団
幼稚園生などでサッカーを始める場合に、私がおすすめしたいのがサッカー少年団です。
サッカー少年団はクラブチームとは異なり、その少年団に所属する父兄またはOBの父兄が運営するサッカーチームのことです。
専属のコーチなどは居らず、学年ごとにお父さんコーチが練習を指導したり試合の監督を務めます。
そのため、少年団は月謝などがかなり安いのが特徴です。
ただ、お父さんコーチだけでなくお母さんもチーム運営の手伝いを行う必要があるチームもあります。
サッカー少年団では、何といっても初期費用をかなり抑えられます。
子供がサッカーをやりたいと思ったら、地元のサッカー少年団の練習に参加してみるのが一番始めやすいのではないでしょうか。
現在、長男が通っている少年団の一年間の費用はおおよそ以下のとおりでした。
入会費 | 無料! |
年会費(スポーツ保険料) | 2,000円 |
月謝 | 2,000円 × 12か月 = 24,000円 |
ユニフォーム代(上下+ソックス) | 10,000円~ |
計 | 36,000円~ |
少年団は、クラブチームに比べるとだいぶ費用が抑えられます。
ただし、チームによっては車出しや引率、一部のチームではお茶当番なんかも未だあるところもあるようで、クラブチームと比較すると親の負担が大きいチームも多いです。
サッカー少年団に入団する場合は、親がどこまで手伝うかをしっかり確認したほうが良いでしょう。
チーム選びの際に重要な5つのポイント
クラブチームに所属するか、少年団チームに所属するか、はたまたサッカースクールのみにするか。
少しでもイメージを持って頂けましたら嬉しいです。
ここからは、どのサッカーチームに所属する場合にもチーム選びに重要な5つのポイントを紹介します。
①毎週通える距離か
サッカーチームの練習場所や試合会場から自宅までの距離は最重要ポイントです。
昔から強豪であり育成の実績も十分なチームは、クラブチーム/少年団に限らず入団したい子供や親も多いと思います。
しかし、自宅から練習場まで距離がある場合は正直他のチームを探したほうが良いでしょう。
例えば、片道1時間半かかるとします。土日の練習や試合だけで往復3時間。
平日も一日練習がある場合は、週の移動時間だけで9時間になります。月換算だと36時間。
どんなに指導のレベルが高く、切磋琢磨できる仲間と競える環境があったとしても、その36時間を別の使い道に充てたほうがサッカー選手として伸びるでしょう。
②試合に出られるか
MTMという言葉はご存じでしょうか?
Match(試合) Training(練習)Match(試合)の頭文字です。
小中学時代は練習よりも試合を経験したほうが技術が伸びるため、練習よりも試合を積極的に行うことが推奨されています。
少年サッカーのチーム選びでは、まずそのチームは試合が多いのか、子供が試合に出られるのかは重要なポイントです。
子供のレベルに合っているか?
まずは、子供のレベルに合ったサッカーチームを選ぶべきでしょう。
仮に試合に出してもらえても、余りにも周りとのレベル差があると得られる経験はやはり少ないです。
2チーム出ししているか?
人数が多く強いチームでも、AチームBチームといった2チーム出しを行っているサッカーチームであれば、試合経験も積みやすいです。
③練習に体験参加してみる
良さそうなチームが見つかったら、話を聞くだけでなく必ず練習に体験参加してみることをおすすめします。
大人同士で話をするだけでなく、実際にプレーする子供がチームの雰囲気も確かめることも出来るので、まずは一緒にボールを蹴ってみると良いですね。
④試合を見に行く
体験会だけでなく、試合を見に行くことも出来れば行っておきたいですね。
それも公式戦など勝ちたい試合をお忍びで見に行けると良いです。
体験会では優しかったコーチも、試合では罵声が酷く子供達がビクビクと窮屈にプレーしている…なんて光景が広がっていたら、、もう少しチーム選びを行ったほうが良いでしょう。
⑤保護者の雰囲気を確認する
チームメイトの保護者がどんな方が多いか、どういったスタンスでチームに関わっているかも必ずチェックするべきです。
平然と保護者が横から大きな声で選手達に指示をしているようなチームは避けるべきでしょう。
また、少年サッカーは保護者がどれだけサポートするかも重要なポイントです。
そのチームの保護者がどの程度熱心に少年サッカーに関わっているかを体験会での会話などで確認しておくと良いです。
⑥”親が入れたい”チームを選んでいないか
最後に親が入れたいチームを選んでいないかを考えましょう。
「他の子供よりうちの子はサッカーが上手い!」
「もっとレベルが高く週5でサッカーが出来るチームに入れるべきだ!」
なんて親は思っていても、そもそも子供は楽しくサッカーがやれれば良い。なんて思っていることも多いです。
サッカーチームを選ぶ際は、子供としっかり話し合って決めましょう。
まとめ
以上、あれこれ書いてしまいましたが、あくまでサッカーチーム選びは最初の一歩です。
チーム選びを間違えても、少し遠回りするだけです。
子供がサッカーを好きであれば、それだけで素敵なサッカー人生を送っていけると思います。
ただ、失敗しないのが一番です(笑)
より良いサッカー人生のスタートを切れるように、少しでも参考になれば幸いです。