少年サッカーではポジションを固定しないチームもあります。
子供に経験を積ませる上で素晴らしい取り組みだと感じます。
ただ、多くのチームは少年サッカーであっても、ある程度ポジションを決めて戦うチームが多いです。
特に強豪と呼ばれるチームはその傾向が強いです。
長男が所属するチームのフォーメーション変更により、一時レギュラー落ちした話を書いていこうと思います。
少年サッカーのフォーメーション
少年サッカーは大人のサッカーとは異なり8人制サッカーが主流です。
これは人数を少なくサッカーコートも小さい8人制サッカーにすることで、ボールに触れる機会を増やすことが目的です。
8人制サッカーには主に以下のようなフォーメーションがあります。
- 3-3-1
- 3-2-2
- 2-3-2
3-3-1がオーソドックスなフォーメーションです。
長男のチームも3-3-1を採用しており、左利きの息子は左バックで出場することが多かったです。
しかし、得点力向上を目指して半年前から2-3-2にフォーメーションが変わりました。
ちなみに息子の特徴は以下のような感じです。
- 左利き
- 足は遅い
- 体も小さい
- 足元はうまい
- 守備も出来る
- スタミナはある
これまでは左バックで短所を隠しながら(隠れていない)、限られた長所をなるべく出すように頑張っていました。
3-3-1の左バックはどちらかというと守備的な役割を期待されて起用されていました。
しかし、2-3-2となり左サイドに求められる能力がガラッと変わりました。
- 縦に一人で仕掛けられる突破力
- 対面の相手に後ろから追いつける足の速さ
- ミドルシュートを決められるシュート力
主に攻撃的な役割が求められる左サイド。
足の遅い長男は、苦手な縦に仕掛けるという部分で相当苦戦することになりました。
ポジション争いの日々
フォーメーション変更してからはスタメンの機会がかなり減ってしまいました。
同じ左利きの運動神経が良く足の速いチームメイトが左サイドのファーストチョイスになったためです。
長男は守備やボールを貰う部分では負けていませんでしたが、抜け出してゴールを目指すところで正直物足りない部分がありました。
本人も相当悔しかったようで、大きな大会で負けた時などベンチで一人だけ泣いていました。
チームのフォーメーションが変更になりスタメン落ちしてから約3か月。
本人の努力もあって、ようやく再びスタメンで出られるようになりました。
ポジション変更で新たな課題が見えてくる
結果的に新たなポジションでのスタメン争いを経験したことで、一回り成長出来たなと感じます。
うちの長男の場合、個の力でゴール方向へボールを運ぶ能力が足りないことが課題でした。
日頃からぱすの選択が多く、うまい子にすぐにボールを預けてしまうことが以前は多かったです。
スタメン落ちしてからは、Bチームで出ることも多かったのです。
Bチームでは自分でなんとかするという気持ちが強く出たのか、以前よりもチャレンジする機会が増えました。
ドリブルについても、縦に突破するドリブルは苦手なことを本人も自覚していたようです。
縦では無く、相手の逆をついて中に持ち出すような運ぶドリブルも少しずつ出来るようになっていきました。
レギュラーであった以前よりもプレーの幅が広がったことがコーチにも認められ、スタメン復帰に繋がったようです。
うまくてもポジション争いで出られない選手
うちの長男の場合、同じポジションのライバルにスタメン争いで負けてしまいレギュラー落ちしてしまいました。
ポジションの役割とそれに対する能力で劣っているので、ライバルに負けたというのは納得できました。
ただ、他のポジションのレギュラー選手と比較してもそこまで劣っているのかなという気持ちはありました。
正直、能力がそこまで高くないがそのポジションのレギュラーとなっている選手も居ると思います。
そういった選手を何人か見てきましたが、いずれはポジションを奪われていました。
今現在、子供のレギュラー争いなどで不満もあるお父さんお母さんもいらっしゃると思います。
長い目で見るとやはりサッカーがうまい選手が生き残っていきます。
スタメン争いのライバルと比較して一喜一憂せずに、自分自身に向き合ってひたむきに努力することが重要だと思います。
フォーメーションが変わったり、チームが変わったり、トレセンやセレクションなど評価軸が変わるケースは多くあります。
「誰が見てもサッカーがうまい選手」を目指す気持ちを持ってサッカーに取り組んでもらいたいなと思います。