サッカーコラム

【小学校・キッズ】足の遅い子がサッカーで活躍できるまでにどのぐらい時間が掛かるか

足の遅い我が家の長男ですが、もうすぐ少年サッカーも折り返しに入ろうとしています。

足が遅いというサッカーでは致命的な弱点がありますが、なんとか周りに食らいついて頑張っています。

 

幼稚園や低学年のときは足の遅さが原因でなかなか試合で活躍することが出来ませんでした。

しかし、最近はチームでも中心選手とは行きませんが、親から見ても良い選手になってきたなと感じます。

カエルくん
カエルくん
スクールやセレクションなどでも、そこそこ目立つようになってきました!
ガマくん
ガマくん
親の贔屓目込みやけどな

 

足が遅くてもコツコツとサッカーのスキルを積み上げていくことで小学生のうちに必ず逆転することが出来ます。

 

同じような悩みを持つ親御さんも多いと思います。

 

今は足の速い子に負けていても、好きなサッカーにしっかり向き合っていれば将来必ず逆転出来るはずです。

ですので、どうか子供達を信じてサポートしてあげてほしいです。

 

本記事では、我が家の体験を交えて足の遅い子供でも逆転できる時期ややるべきことを紹介していきます。

足が遅くてもボールテクニックを磨いた長男

幼稚園年少から遊びでサッカーをはじめた長男。

ボールタッチやドリブルなど足元の技術は当時から悪くないなと思っていました。

 

しかし幼稚園時代は、いざサッカーの試合となると全くボールを触ることが出来ませんでした。

その理由はシンプルで、足が遅く周りのスピードについていけなかったためです。

カエルくん
カエルくん
この頃は試合を見てももどかしい気持ちになっていましたね。。
ガマくん
ガマくん
ボールを持てばそこそこ上手いけど、すぐ追いつかれて取られてたな

 

それでも私は心配していませんでした。

その理由は2つあります。

 

1.親も成長がゆっくりだった

私も嫁も小学生のころは体が小さい子供でした。

中学校にあがり成長期を迎えてからは身長も伸び、それに伴い足も十分速くなりました。

 

ですので、我が家の長男も身体能力が追い付いてからが勝負だなと考えていました。

 

2.息子がサッカーを好きだった

一番の理由は長男がサッカーをとても好きだったからです。

 

小学生にあがってからは、暇があればボールに触るようなサッカー少年でした。

リビングに大小のサッカーボールやラグビーボールを置いてからは、ボールタッチが飛躍的に細かくなっていきました。

 

足が遅くても3つの能力を鍛えた

長男にも「小学校の頃は苦労するしトップになるのも難しいだろう」と伝えました。

そして「体の成長が追い付く中学生からが君の本番だから、それまではしっかりレベルアップを頑張ろう」と提案しました。

 

子供が悲観せずワクワクするような伝え方をして本人もやる気になってくれたのを覚えています。

足が遅くてもなんとか試合に出られるように、自分だけの武器を身に着けようと話し合いました。

我が家では3つの大きなテーマをあげて取り組みました。

 

ボールコントロール

「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」スラムダンク宮城リョータの名言です。

ガマくん
ガマくん
ミッチー最高や

 

足が遅くて背も低い長男が生き残るには、単純にボール扱いが上手くなることが重要と考えました。

 

ドリブルというよりもトラップなどのボールコントロールをメインに練習しました。

ボールを思ったところに動かせる能力を養うというイメージで取り組みました。

  • 攻撃時に相手に触らせない
  • 極力ミスを減らす

 

とにかく走る

自分の技術を発揮するためには、まずは試合中ボールに触らなければ何もはじまりません。

ボールにたくさん触るために攻守でとにかく走ることを意識しました。

 

幼少期はボールテクニックが最も重要だという意見があります。

私も同感ですが、それが協調されすぎて「走る」というスポーツの原点がないがしろにされているケースが多いと感じます。

カエルくん
カエルくん
我が家も最初はテクニック至上主義でした。。
ガマくん
ガマくん
試合中もジョギングばっかりでスプリント出来ない子も多いよな

 

試合中に最後まで走る、あと一歩のその足が出る、そういった選手が結局試合に出られるのだと感じます。

 

攻守の切り替えを速くする

「とにかく走る」に近いですが攻守の切り替えに関しても重点的に取り組みました。

攻守の切り替えは頭の中の考えを切り替える作業と言い換えることが出来ます。

 

小学校中学年くらいになるとポジショニングについても学び始めます。

3年生ぐらいになってからここで結構差が付いたなと感じました。

 

私個人の感覚ですが、攻守の切り替えがしっかり出来ていれば小学校レベルのポジショニングは大体クリアしていると感じます。

 

ポジショニングのことでうまくいっていない場合は、攻守の切り替えをもっと意識すると良いかもしれません。

 

うちの長男はボールコントロールは幼稚園年長から、走り系は2年生中盤から特に意識して取り組みました。

 

ここからは足の遅い長男がどのあたりから周りに追いつき逆転したかを紹介したいと思います。

あくまで皆さんのモチベーションとなればと思い、一個人の体験をもとに書いております。

ガマくん
ガマくん
逆転と書けるほど逆転していない説
カエルくん
カエルくん
親の贔屓目込みでの話と思ってください!

 

幼稚園・小学1年生は足の速さが全て

この時期は足の速さ、そしてキック力が全てです。

基本的に団子サッカーなので、とにかく走ってぶつかってゴール方向に強いボールを蹴れる子がエースです。

 

この時期の団子サッカーは大切なプロセスだと思います。

まずはボールにアタックしてゴールを目指すというサッカーの基本を身に着けることが目的です。

カエルくん
カエルくん
ボールに強く行けない子はその後も苦労するようです…
ガマくん
ガマくん
自分がやってやろうという気持ちが大事やな

 

我が家の長男の話に戻すと、まず団子サッカーについていけませんでした。

特に幼稚園時代は団子の後ろのほうでボールを待っていることが多かったです。

 

この時期はそんなものです。

 

少しずつサッカーが変わってくることに備えて今出来ることを頑張ってもらいましょう。
そしてサッカーは楽しいものだと思って欲しいですね。

カエルくん
カエルくん
親はゆっくり見守ってほしいですね!

 

小学2年生から団子サッカーから卒業していく

2年生の冬頃にはどのチームも団子サッカーをあまり見なくなっていきました。

キック力が付いてきたことや状況判断など考える力が成長する時期なのだと思います。

ガマくん
ガマくん
走る人よりボールのほうが速いことに気づく
カエルくん
カエルくん
そしてこのあたりから走らずにサボることを覚え始めます(笑)

 

このあたりから、走れるだけだと厳しくなってきます。

抜け出してもタッチが大きくなってしまったり、トラップでプレースピードが落ちてしまう。

 

トラップやドリブルのために目線が下がることで周りが見えない。

そのため、次にどういったプレーをすれば良いか判断の前に認知がまず出来ない。

 

足元だけには自信があった長男はこのあたりからサッカーがより楽しくなったようです。

認知判断があり、時には見ている大人が予想しなかったプレーも出るようになりました。

カエルくん
カエルくん
とはいえ、試合を決められるようなエース級の活躍などは全くしなかったですね!
ガマくん
ガマくん
居ると便利な潤滑油的な選手だったな

 

小学4年生から足が遅くても逆転出来る

ここからは我が家の子供達は未知の領域ですが、同じチームで練習も見ている5,6年生を見てお話しします。

 

4年生以降では、ボールをどれだけ蹴っているかが一目瞭然でわかります。

それだけ身体能力ではなくサッカーの実力差が付いてきます。

カエルくん
カエルくん
けっこう残酷なほどに付きますね。。
ガマくん
ガマくん
低学年ではレギュラーだったのにという子供も多いよな

 

高学年になってくると試合中にボールをフリーで持つ時間はほぼありません。

それは8人制のシステムは変わらずに走る速度が速くなっているためです。

 

少しでもボールコントロールにもたついてしまうと、あっという間に敵のプレスにさらされてしまいます。

そのため、周りを見る時間や考える時間が持てずにボールを蹴ってしまう、とにかくドリブルで突っ込んでしまうケースをよく目にします。

 

ボールを持った時も大変ですが、ボールを持っていないオフザボールでもサッカーのうまさが顕著に表れます。

 

低学年では、とにかくボールをもって縦に早く抜ければチャンスになることも多いです。

そのため、前のほうで止まってパスを要求してボールが来たら走り出すだけでチャンスを作れました。

 

高学年になっていくと、パスを貰うようスペースへの動き出しなどが無ければ、そもそもパスを受けることが出来ません。

試合中に敵にマークされているにも関わらずその場で永遠とパスを要求し続ける子供を皆さん目にする機会も多いと思います。

カエルくん
カエルくん
低学年ではエースだった子供ほど多い気がしますね。。
ガマくん
ガマくん
素直に聞いてくれればそこからまた伸びるんやけどな

 

低学年のうちからゲームの流れ(攻守切替の意識)を感じてオフザボールでもしっかり汗を掛ける選手が高学年でも生き残っているなと感じます。

高学年では足元の技術があることを前提に、サッカーというスポーツへの理解力が問われているなと思います。

カエルくん
カエルくん
このあたりから本当のサッカー選手になっているということですね!

 

低学年のうちにやっておくべき3つのこと

今は活躍出来なくても小学校高学年やそれ以降に飛躍するために、低学年から何を積み上げるべきか。

私の考えるポイントを3つに絞って書きます。

 

1.ボールコントロール

中々サッカーがうまくいっていないと相談されることもあるのですが、大半はまだまだボールを触っている時間が少ないのではと感じます。

 

ボールコントロールはボールを触っていれば誰でもうまくなりますが、サッカーで最も大切な要素です。

とにかくサッカーボールに触って、試合中にボール以外に意識を集中する時間を増やせるようにしてください。

 

サッカーは「認知」「判断」「実行」のスポーツと言われています。

 

相手、味方、ゴール、スペースなど、意識するべき要素がたくさんあります。

それらを認知して判断するための時間を増やすためにはボールを見る時間を極力少なくする必要があります。

 

そして、最後の実行をするための技術を幼少期からしっかり養っていってください。

 

2.コーディネーション能力

自分の体を思い通りに動かす能力を「コーディネーション能力」と言います。

体操などの全身運動だけでなくアジリティや持久力なども含めてキッズ年代などの幼少期から取り組むべきかなと思います。

 

特にアジリティは鍛えれば効果も実感しやすいので、トップスピードの遅い子にもアジリティトレーニングはおすすめです。

カエルくん
カエルくん
うちは守備で速い相手に抜かれないためにアジリティトレーニングに取り組みました!
ガマくん
ガマくん
簡単に交わされることは少なくなったな

 

【低学年向け】少年サッカーおすすめのアジリティトレーニングメニュー毎日ボールを蹴っている我が家の長男。 スクールやチーム練習の無い日も家の中でボールに触る日々を送っています。 しかし...

3.サッカーを理解する

サッカーをうまくなりたいなら、サッカーに詳しくなることが一番の近道かもしれません。

 

試合中にその場面で必要なプレーをするためには、どういったプレーがイメージする必要があります。

良いプレーをイメージするには、お手本となるようなプレーを自分の目でみることが大切です。

 

低学年から高学年までずっとうまい子はサッカーをよく見ています。

それはプロのサッカーではなく、お兄ちゃんのサッカーを見ていたのも当てはまります。

 

下の子がサッカーを始めてから感じるのですが、上の子がサッカーで言われていたことをよく覚えているなと感じます。

上の子が居ないご家庭であれば、小さい頃から家族でサッカー観戦を楽しめると良いと思います。

 

サッカーのイメージをしっかり持って、試合の流れなどを理解できれば試合中に消えてしまうことも少なくなります。

個人的には、守備のポジショニングをしっかり身に着けると試合に出やすくなるかなと感じています。

 

サッカーが好きなら必ず逆転できる

サッカーが好きでないと、サッカーの試合を見て学んだりボールコントロールを磨いたりすることは苦痛になると思います。

 

時間のあるときに、なんとなくサッカーボールを触ってしまう。

なんとなくサッカーの試合をチェックしてしまうといったサッカー小僧になればサッカーは必ずうまくなると思います。

 

低学年のうちは足の遅い子は苦労すると思います。うちもずっと苦労してきました。

 

しかし、努力は必ず実を結びます。

 

来るべき日に備えて、目の前の試合に一喜一憂せずにサッカーを楽しんで頂ければと思います。