サッカーが大好きな我が家の長男。
真面目な性格が功を奏してか、普段のチーム練習も楽しく取り組めています。
しかし、練習終わりに行う試合形式のミニゲームになると、練習よりもあまり楽しめていない様子。
その理由を聞いてみると、「ミニゲームで活躍出来ないから」とのことでした。
ミニゲームでなかなか活躍出来ないなーとは、外から見ている親としても気にはなっていた部分でした。。
1対1などの練習ではうまくやれているのですが、ゲームになると途端に活躍出来なくなってしまいます。
自分で課題に気づけると良いなと思って少し様子を見ていたのですが「もっと活躍したい!」と長男から積極的に聞いてきたので、ゲームを意識したドリブル練習を普段の遊びに取り入れることにしました。
練習に取り組んだ影響か、以前よりもドリブルでボールを運べる機会が増えたようです。
本記事では、ゲームで活躍するためにドリブルスピードを速める練習メニューをご紹介します。
足が遅い、ドリブルが苦手、ゲームで活躍出来ない、といった同じような悩みを持つ皆さんのお役に立てればうれしいです。
なぜゲームで活躍出来ないのか(うちの長男の場合)
我が家の長男は足元の技術は割と高いほうで、チームの中でも出来る方だと思っています。
家のリビングで1対1を散々やっているので、狭いスペースでの足元の技術自体は他のチームメイトにも劣っていないです。
そのため、練習メニューの1対1では同学年の相手であれば勝てることが多いです。
しかし、ゲームになると途端に活躍出来なくなります。
原因は明確です。
「足が遅い」
本当にわかりやすい理由であり、最も大きな課題です。
長男は発育が遅い方なので、普通に足が遅いです。。
ついでに当たりにも弱いですが、そこは今のところ気持ちでカバー出来ているようです。
しかし、足の速さは気合でどうこう出来る部分では無いため、うまくゲームを楽しめていない状況でした。
足が遅いと困るシーン
足は速いに越したことは無く、サッカーではあらゆるシーンで足が速い方が優位です。
その中で、特に現在困っているシーンは以下の3点です。
- 攻撃:ドリブルで相手を抜いてもすぐに追いつかれる
- 守備:ボールを蹴りだされると追いつけない
- 攻撃、守備:タッチラインを割りそうなボールをキープ出来ない
2.守備:ボールを蹴りだされると追いつけない
これまで守備は攻撃の時にボールホルダーの横にポジショニングしていたので、攻守が切り替わると一発で裏を取られていました。
足が速ければ、よーいドンで取り返せるのでしょうが、うちの長男の場合はその時点で負けが確定していることが多いです。
こちらは、チーム練習で取り組んでいるポジショニングの練習で少しずつ改善してきています。
ボールとゴールの間にポジションを取ることを、子供ながらに少しずつ理解しているようで、これまでのように簡単に抜かれることは少なくなりました。
3.攻撃、守備:タッチラインを割りそうなボールをキープ出来ない
これもゲーム中によく見る光景ですよね。
タッチラインを割りそうなボールに追いつけなくてラインを割ってしまう。
こちらの課題は、足裏でボールを止めることを意識することでラインを割ることが減りました。
守備の時などに蹴りだしてラインを割ってしまうことは多いですが、そこはもうよく止めた!と褒めることにしました(笑)
1.攻撃:ドリブルで相手を抜いてもすぐに追いつかれる
この課題は、日ごろの練習で解決できるのではないかと感じて、本記事でご紹介する練習メニューを取り入れました。
せっかく抜いたのにすぐに追いつかれるのが長男本人もすごく悔しいようで、思ったより積極的に練習してくれています。
ドリブルですぐに追いつかれてしまう原因
一番の原因は足の遅さにあるのは間違いないのですが、技術的に気になる点も一つありました。
それは、ドリブルの種類についてです。
前述したように、普段から狭いリビングで練習しているので細かいドリブルタッチは割と得意な長男。
1対1の練習では、細かいタッチのドリブルで相手を抜いて終わりだったのでうまく出来ていました。
しかし、コート全面を使ったゲームでも細かいドリブルで一人抜いて目の前に大きなスペースがある場合も、同じように細かいドリブルを続けていました。
そのため、抜いて相手や他の選手にすぐに追いつかれてしまい、団子の海に消えていくのでした。。
ドリブルには3つの種類がある
ドリブルは大きく分けて3種類あります。
それぞれ、目的に応じて使い分ける選手が良い選手です。
- 相手を抜くドリブル
- ボールをキープするドリブル
- スペースにボールを運ぶドリブル
それぞれ順に説明していきます。
1.相手を抜くドリブル
ドリブルと言えば、皆さん想像するのは相手を抜くドリブルだと思います。
相手を抜くドリブルはシュートや決定的なパスを行うために、対面する相手を抜くことが目的です。
相手を抜くためには相手を動かす必要があります。
そのためにフェイントやドリブルを仕掛けるまでの個人戦術が必要になります。
現在の長男の課題はこの抜くドリブルでは無いので、割愛します。
2.ボールをキープするドリブル
このボールをキープするドリブルは長男が得意とするドリブルです。
相手に取られないようにボールを遠くに置いたり、奪いに来たところで逆を取って抜くドリブルです。
足が遅い子どもでも相手の力を利用してドリブルで抜くことが出来るので、足の遅い長男にピッタリでした。
ただ、キープするドリブルの本来の目的は、ボールキープして敵をひきつけたり味方の上りを促すことが目的です。
そのため、ボールキープの最終アクションはパスであることが多いです。
しかし、まだまだ団子サッカーの長男には、味方にパスをするという高等戦術は持ち合わせておりません。
ボールキープして相手を一枚交わしても、すぐに捕まってしまい結局ボールロストしまうのです。
パスが少ない団子サッカーで相手を一枚交わした後に取るべきアクションは、次に紹介する「スペースにボールを運ぶドリブル」です。
3.スペースにボールを運ぶドリブル
対面に相手が居ない状態で前にボールを運ぶことを目的としたドリブルです。
ディフェンスラインをあげるためにDFがボールを大きく持ち出したり、カウンターの際に前線の選手が全速力でドリブルする場合などに使われます。
長男の団子サッカーの場合は、一人抜けば目の前に広大なスペースがある場合が多いです。
正にカウンターの時と同じシチュエーションであり、全速力で運ぶドリブルを行う必要があります。
これが出来れば、抜かれた相手などに追いつかれることも少なくなり、シュートまで持っていける機会が増えます。
ただ、全速力でドリブルするのって難しいですよね。。
そのために、ゲームを意識したドリブルの練習メニューを行うことにしました。
スペースにボールを運ぶドリブルの練習メニュー
うちの長男は、前にスペースがある場合に大きく蹴りだすようなドリブルが苦手でした。
公園など広いスペースでドリブル練習をする機会が少なかったため、スピードに乗ったドリブルで長い距離を走ることを経験させていなかったのが原因だと思っています。
ちなみに、公園にもサッカーボールはもちろん持って行っているが、これまではサッカーは少しで虫取りに夢中です。
しかし、夏も終わり虫さんも徐々に少なくなってきたこともあり、公園でのサッカー練習も集中して取り組めるようになってきました。
ここからは私が考えたドリブルスピードをあげる練習メニューをご紹介したいと思います。
徐々に練習レベルを上げていき、その子に最適な練習を行いましょう。
レベル①:ストップ&ゴー(直線)
ある地点まで全速力でドリブルを行い、決まった地点でボールをストップさせるドリブル練習です。
多くのチームでもドリブル練習に取り入れている練習メニューです。
この練習メニューの目的は、スペースが開いている場合は全力でドリブル、ゴール前やライン際では細かいボールコントロールが行えるようになることです。
ボールをストップするまでに何秒以内!などゲーム性を持たせると子供は楽しみますよ。
レベル②:ストップ&ゴー(ジグザグ)
長い距離にジグザグにコーンを置き、その間を全力でドリブルする練習メニューです。
直線のストップ&ゴーに比べて、ボールをコントロールしなければならないポイントが多いので、緩急の付け方をより身に着けられる練習メニューです。
レベル③:くの字ドリブルシュート
この練習はゲームでうまく相手を抜いたがタッチラインを割りそうなシーンを想定して行います。
タッチラインぎわはプレッシャーも少ないため、サイドでドリブルを仕掛けて中に切り込むことが実際のゲーム中も多いです。
図のように、ボールを左斜め前に投げ出します。
全力に近い速度で走って追いつけるぐらいにボールを投げましょう。
子供はラインを割る前にボールに追いつき、そのままスピードに乗ってドリブルしてシュートまで持っていきましょう。
得意なサイドに偏らないように、左右両方を練習することをおすすめします。
番外編:ラダートレーニングでドリブルフォームを整える
そもそも、足を速くすることが一番の解決方法です(笑)
ドリブル練習の際は、アップとしてラダートレーニングを行うと良いです。
ラダートレーニングにより、自分の体を意識通りに正確に動かすことが出来るようになります。
ラダートレーニングの際は、目線にも気を付けましょう。
顔を下げずに背筋を伸ばすことで、ドリブル中も視野を確保することが出来ます。
まとめ
本記事では、ドリブルスピードを上げるための練習メニューをご紹介しました。
足の遅い長男も、スペースがある場合にボールを持ち出すドリブルを練習し始めてからは、相手を一枚抜いた後にすぐにボールを奪われてしまう機会は確実に減りました。
低学年であれば、サッカーのコツを掴んで繰り返し練習をすれば、体格差があっても負けないだけでなく、まわりに差をつけることも出来ます。
子供がやりたいという気持ちを持ってくれたら、親はサポートしてあげたいですよね。
皆さん、頑張りましょう!!
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