家族で旅行に出かけたり大きい公園に遊びに行く時は綺麗な写真が撮りたくなります。
そんな時は、コンパクトで写りの良いミラーレスカメラがあると大変便利です。
以前から小型ミラーレスカメラはα6400を使っていましたが、ニコン党の私としてはどうしても気になるカメラがありました。
ニコンのAPS-Cミラーレスカメラ「Z50」です。
フルサイズミラーレスカメラ「Z6」の出来が素晴らしかったので、やはり使い慣れたニコンのミラーレスが欲しいと思い先日Z50を購入してしまいました。
正直α6400に比べるとまだまだ不満点も見受けられますが、、それ以上に価値のあるカメラらしいミラーレスカメラだと感じています。
また、カメラ設定を正しく行えば不満は解消され、この価格帯では群を抜いて魅力的なカメラになります。
本記事では、ニコンの小型ミラーレスカメラ「Z50」の特徴や使い勝手が良くなるカメラ設定をご紹介していきたいと思います。
Z50一番の魅力はレンズも含めた高画質性能

Z50の一番の魅力は、性能の良いキットレンズも含めたこの価格帯のカメラでは圧倒的な高画質性能です。
元々ニコンはミラーレスカメラ開発は出遅れた印象があり、このZ50も2019年末に発売されたミラーレスカメラです。
レンズも含めて最新の光学設計で作られたカメラだけあり、撮った瞬間に空気感のようなものに違いを感じました。
また、撮影された画像だけでなく、撮影する際に覗くファインダーの出来も素晴らしいです。
同じニコンの高級ミラーレスZ6もミラーレスの常識を覆すような性能でしたが、Z50もそれに近いものを感じます。
レンズも含めて軽くてコンパクト

写りの良さはZ6で大満足ですが、Z50を買い足した理由が軽くてコンパクトである点でした。
キットレンズである標準レンズを装着しても下の写真のように一眼レフカメラよりかなりコンパクトで軽いです。

下の写真はZ50のダブルズームキットについてくる望遠レンズ(50-250mm)を取り付けた写真です。
一眼レフにお手軽単焦点レンズを付けた場合と変わらないサイズ感というのは恐ろしいですね。

Z50の不満点
使い込むにつれ、魅力がわかってきたニコンのZ50ですが、許せない不満点が2つだけあります。
不満点① 背面液晶の可動域がおかしい

まずあり得ないなと感じるのが、背面液晶の稼働範囲です。
背面液晶を広げて集合写真を撮ることが多い場合は、Z50は絶対に購入しないほうが良いです。
普通のカメラってカメラを置いた場合も下の写真のように背面液晶を動かしてどう写っているか確認することが出来ます。

こちらは、ソニーの万能コンパクトカメラ「RX100mk6」です。

しかし、Z50はなぜか背面液晶がカメラの下側にしか開きません。

そのため、カメラを置いて集合写真を撮るようなオーソドックスな使い方ができないのです。
また、私は自撮りはあまりしないのですが、自撮り棒を三脚座に付けた場合も同様に背面液晶が見えなくなりますので自撮り用途にも不向きです。

不満点② ピントを合わせるオートフォーカス(AF)がいまいち
Z50を買って一番ガッカリしたのがオートエリアAFの性能が低いことです。
普段使いではストレスを感じませんが、苦手なシーンだと思った所にピントが合わないことが多いです。
屋外などで背景がガチャガチャしているシーンで撮影をすると、大体ピントが背景に抜けます。
顔認識や瞳認識をしている場合は問題ないのですが、物撮りなどのときに苦労します。
また、オートエリアの場合のみ顔認識や瞳認識が機能するというのも使いにくいなと感じます。
ただ、オートフォーカスの不満点は次にご説明するカメラ設定を行えば使いやすくなり不満はほぼ解消されました。
Z50のオートフォーカス(AF)を使いやすくするためのカメラ設定
ここまでZ50の不満点をぎっしり書いてしまい、ブログとしてどうなんだろうと思いますが…。
そんなZ50でも、カメラ設定をしっかり行えば不満が解消され本来のZ50の魅力を楽しむことが出来ます。
特に動きの激しいお子さんを撮影する場合などに効果的なカメラ設定をご説明していきたいと思います。
撮影モードはAモードに設定する

ボディの右肩にあるモードダイヤルで「Aモード」に設定しましょう。
F値(絞り値)の数字が小さいほど、背景がボケて印象的な写真が撮れます。
Aモードに設定すると、F値(絞り値)を自分で設定出来ます。
あとはカメラがうまくやってくれるので、ミラーレスカメラならではのボケ味を楽しめます。
3.レリーズモードを「CH+」に設定する
動いている子供やスポーツなどを撮影する場合は、連写して瞬間を撮影する必要があります。
買ったときの設定では1枚ずつ撮影する設定になっているので、一番連写が速い「CH+」に設定しましょう。
撮影するときはシャッターを押しっぱなしにするとZ50では1秒間になんと11枚も連写します!
フォーカスモードを「AF-C」に設定する

フォーカスモードは「AF-C」に設定しましょう。
シャッターを押してる間、ずっとピントを合わせてくれます。
最初の設定では、「AF-A」という設定になっていますがシャッターを押している間、必ずピントを合わせてくれる「AF-C」のほうが失敗が少ないです。
ISO感度設定の低速限界設定を使いこなす

私がニコンのカメラを使い続ける理由の一つがこの「低速限界設定」という機能があるからです。
普通のカメラの場合、被写体のブレを抑えるために、被写体の動きに応じてシャッター秒時を自分で設定する必要があります。
この「低速限界設定」という機能は、ブレを防ぐために自分で設定したシャッター秒時で基本的には撮影します。
そして、それよりも明るい場合はそれ以上シャッター秒時に自動でカメラが設定してくれます。
「ISO感度設定」の「感度自動制御」をONにして、「低速限界設定」の数値を設定していきます。


普段使いであればそこまでブレないので、動きの激しい子供を撮影する場合も1/250秒あたりを設定しておけば、全くブレずに綺麗な写真が撮れます。
サッカーなどスポーツ撮影の場合は、動きが素早くブレが発生しやすいので1/1000秒に設定すると失敗しないでしょう。

AFはオートエリアのターゲット追尾を使う
Z50の不満点であるAF機能を使いやすくするための設定です。
Z50にはターゲット追尾というAF機能があるのですが、狙った人物などを自動で追尾してピントを合わせてくれる大変便利な機能です。
まずは、AFエリアモードを「オートエリア」に設定します。

そして撮影画面で、カメラの背面右側にある「OKボタン」を押してください。
そうすると、下の写真のように中央にAF枠が表示されます。

この状態で、シャッターボタンを押していると、その間枠の位置にある被写体を自動で追尾しながらピントを合わせてくれます。
この機能を使えば、画面内で動いている被写体にもピントを合わせ続けることが簡単に出来るので、劇的にAFが使いやすくなります。
まとめ
不満も書きましたが、カメラのクセさえ掴めばZ50はこの価格帯のカメラでは圧倒的な高画質性能を気軽に楽しめる優れたカメラだと思います。
ただ、ニコンに対して思うことが一つあります。。
下のURLはZ50のプロモーションサイトなのですが、どうもZ50のターゲットを若い女性に置いているようです。
https://www.nikon-image.com/sp/z50/
実際に使った印象では、これまでニコンの一眼レフカメラを使ってきた人がミラーレスに乗り換えるのにベストなカメラだと感じました。
新規開拓も大事なのでしょうが、ちょっとターゲット層を間違えている気がしますね。
Z50はニコンのカメラであるあるの、使うと良さがわかるカメラだと思います。
逆に使ってもらわないとわからない現状は、少し勿体ないなと感じますね。